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第46回淡交会青年部全国代表者会議
第36回淡交会青年部ブロック代表者会議

―学校茶道との連携、活力ある青年部活動のために
第3回サマーコンファレンスに向けて―


  12月8・9日、京都宝ヶ池のグランドプリンスホテル京都において青年部全国代表者会議・ブロック代表者会議を開催、それに先立ち、青年部全国委員会が行われました。

  千 宗室家元は代表者会議の挨拶の中で、親支部・青年部・学校茶道がそれぞれ連携を深めることが互いの組織を活性化し、また、多くの人と楽しみを分かち合うことが大切と話されました。


◇青年部全国委員会

  8日午前10時30分より開催。全国より全国委員・全国委員補、直前委員長・直前議長を合わせて59名が出席。
  本年の全国委員会の活動を振り返り、また来年に向けて一層一丸となって青年部を活性化すべく出席者が意識を新たにした会議でした。協議事項には、来年7月に実施予定の「第3回サマーコンファレンス」が提議されました。

木戸崇夫常任理事より主催者挨拶

  宗家・総本部報告が木戸崇夫淡交会常任理事より行われ、その中で学校茶道の学生優遇措置について、また青年部の会員動向についても話があり、さらに財団法人茶道文化振興財団(千 玄室大宗匠理事長)が実施する「茶道文化検定」について概要説明がありました。
  続く全国委員会報告は古川清一全国委員会総括幹事より。本年精力的に行われた正副役員によるブロック研修会出向の成果説明、また宗旦350年忌法要・記念茶会、裏千家学生のつどいへの参加について等報告がなされました。

宮本英光委員長より挨拶 古川清一副委員長より報告

  また、那須延明淡交会理事からは、青年部の運営・活動について、青年部としての現状を認識し、来年に向けてどのような活動をしていかねばならないかといった話がなされました。

那須延明理事

◇第46回淡交会青年部全国代表者会議・第36回淡交会青年部ブロック代表者会議

  全国委員会終了後午後2時より、同ホテルのプリンスホールにおいて、全国より全国委員会59名、部長350名、連絡会代表6名の計415名の代表者が出席しました。
  宮本英光委員長は挨拶の中で、「裏千家学生のつどい」への参加を踏まえ、今後どのように学生と関わっていくべきか、感じたことを話されました。吉岡敏正全国代表者会議議長は、議事進行の冒頭、「この会議で得た知識・情報を各々が青年部活動を通じて生かしてほしい」と話されました。

宮本委員長挨拶 吉岡議長挨拶

  続いて、第20期L・T出向員研修の修了報告があり、代表幹事を務めた菅原淳 津山青年部部長より研修の成果報告。
[7日、裏千家学園にて家元、宮本英光委員長出席の下、修了式が行われました。
  第20期L・T出向員研修 第6回研修・修了式 参照]

L・T出向員修了報告

  木戸崇夫常任理事より宗家・総本部報告があり、入門者今日庵訪問や裏千家学生のつどいなど、本年度新たに行われた行事を中心に説明。全国委員会報告では、正副役員が順に今年度の活動についての報告がありました。

古川清一副委員長 井手宗美副議長 迫田宗房総括幹事 米澤宗昭総括幹事

  青年部活動報告では、全国の青年部より「会員の継続と拡大」「学校茶道との連携」「親子の連携」をテーマとした活動の発表がありました。

◎「会員の継続と拡大」について    (島根支部いずも青年部 桑谷宗功部長)
  会員間の連携やコミュニケーションが容易に取れるよう委員会数を増やし、また主婦だけで構成する委員会を作るなど、会員の環境を考慮することにより活動に参加する会員が増加したとの報告がありました。

◎「学校茶道との連携」について    (播磨支部城北青年部 武部宗麗部長)
  学校茶道との連携は継続することが大切であり、特に指導者の方々とのコミュニケーションを図るため、具体的に学校との連携を取る手法、注意点等についての報告がありました。

◎「親子の連携」について       (東北ブロック 高橋宗進ブロック長)
  青年部育成委員会との連携を考え、親先生方に青年部を理解いただくため、「親子の合同行事」の取り組みを通して親子で青年部運営について共に考える機会を作ってきたとの報告がありました。

桑谷宗功部長 武部宗麗部長 高橋宗進ブロック長

  協議事項として、平成20年開催事業である「第3回サマーコンファレンス」について、内容説明の後、出席者からの意見が求められました。

《第3回サマーコンファレンス企画概要(案)》
期 日平成20年7月18日(金)〜20日(日)
会 場東京ドームホテル
主 催社団法人茶道裏千家淡交会総本部
テーマ茶の湯は日本のポータルサイト
― リーダーとしての素養を高めよう ―
目 的淡交会青年部の次世代リーダーの育成
参加者総数 約510名(含 実行委員、L・T出向員)
《募集数 約420名(青年部正会員)》

日程案
◎7月18日(金)
  11時00分〜13時30分第2回実行委員会
  13時00分〜14時30分受付・呈茶
  14時30分〜15時00分オリエンテーション
  15時00分〜15時45分開講式
  16時00分〜17時00分基調講演
  17時00分〜18時00分チェック・イン
  18時00分〜20時00分名刺交換会(立食パーティー)
  20時30分〜22時00分グループディスカッション
◎7月19日(土)
  07時00分〜08時30分朝 食
  09時00分〜10時00分淡交会青年部について
  10時30分〜11時30分青年部会員の主張(仮称)
  11時30分〜12時20分昼 食
  12時30分〜13時30分パネルディスカッション
  13時50分〜15時10分茶道対談(仮称)
  15時30分〜16時30分御家元講演
  16時40分〜17時00分閉講式

◎7月20日(日)
  ※「オプショナル(登録者招待)」
  09時00分〜12時30分裏千家東京道場「見学・茶席」

講師(予定)
  基調講演小泉純一郎氏(衆議員議員、元内閣総理大臣)
  青年部について関根秀治氏 (社団法人茶道裏千家淡交会 副理事長兼専務理事)
  茶道対談加藤タキ氏 (TVコメンテーター)

千住 博氏 (日本画家、京都造形芸術大学学長) 調整中

  午後6時より夕食懇親会を開催、この時間より、千 容子家元夫人、大谷宗裕淡交会理事、納屋宗人淡交会理事が出席され、会員との懇親を深められました。
  冒頭、家元夫人より挨拶の後、宮本英光委員長の挨拶、樫畑直尚直前委員長・和歌山支部支部長の乾杯のご発声により、懇親が始まりました。あちらこちらで、全国からの代表者がそれぞれに初めて会う方と名刺交換をする姿や、青年部での課題などを話し合う光景がみられました。

家元夫人より挨拶 乾杯の発声

  吉岡敏正議長による中締めの挨拶で懇親会は終了。その後は、各部屋において、「会員の継続意識を高めるには」、「全国大会・サマーコンファレンスの無い年の青年部活動について」をテーマとしたグループ討議がなされ、1日目を終了しました。

  2日目は、二部構成でパネルディスカッションを行い、現在青年部が抱える課題であり活動の目標とすべき2つのテーマについて広く意見を聴き、参加者が考えるとともに今後の活動のヒントともなる機会としました。

◎第一部「活力ある青年部を作るには」
  コーディネーター吉岡敏正議長
  パネラー辨野宗博北海道ブロック長、 佐藤宗秀関東第一ブロック長、

植田宗仁近畿第一ブロック長、松田宗滋西中国ブロック長
◎第二部「学校茶道との連携」
  コーディネーター井手宗美副議長
  パネラー駒瀬哲也関東第三ブロック長、 福井誠司東北ブロック副ブロック長、

青野宗和四国ブロック副ブロック長、 亀井隆公仁九州ブロック幹事長

第一部 第二部

  パネルディスカッション終了後に、辻宗治直前議長より総評があり、「リーダーとして、知ろうとする努力・コミュニケーションを取ろうとする努力・自分を磨く努力が必要ではないでしょうか」と話されました。

  会議の最後には全体ミーティングが行われ、1日目夜のグループ討議発表がなされました。各グループとも熱い議論を交わした結果を報告し、他の参加者にも良い刺激となりました。


  本会議の開催前には、会場向かいのゴールドルームにおいて、第20期のL・T出向員による呈茶席が設けられ、L・T研修の集大成となる一碗が呈され、参加者は、20期という節目のパネル展示も合わせてその成果を確かめるように味わっていました。

[呈茶席については、第20期L・T出向員研修 第6回研修・修了式 参照]