「茶杓交換交流プロジェクト」〜竹取り物語〜
荒曲げと茶杓削りについて

【報告者】
第25期全国委員会委員長
ナショナルコンファレンス2016実行委員長
小川愛一郎 他

  平成28年5月15日(日)、京都市の「三木竹材店」に於いて、茶杓に使用する竹の曲げ作業と茶杓削り作業を行いましたので報告いたします。


<参加者11名>
◇全国委員会
  小川愛一郎・青山総一郎副委員長・福井正興副委員長
  櫻井雅子全国委員補・中澤利之全国委員補・三木崇司全国委員補
  本田さやか全国委員補
◇近畿第一ブロックよりナショナルコンファレンス参加者 4名




竹の荒曲げと茶杓削りに挑戦!いわきの竹の伐採から始まり、乾燥、油抜き、再び乾燥、そして荒曲げ。
ここまで三木全国委員補をはじめ三木竹材店の従業員さんに7ヶ月間、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
参加者の手元には荒曲げの茶杓が届いていると思います。
届いた荒曲げの茶杓をご自身で東北に対する思いを込めて削っていただきます。
銘も付けることにより人格を持ちます(人格というのが正解かわかりませんが)。
この茶杓をNC2016開催中に交換いたします。
今回、海外の方にもご協力いただいております。
サンフランシスコ出張所、ニューヨーク出張所、ブラジル出張所、メキシコ出張所、ロンドン出張所、パリ出張所、フライブルグ出張所、オランダ連絡所、ブリスベン事務所、北京出張所、大連出張所、天津出張所、広州出張所、ソウル出張所、ハワイ協会、ベルギー協会、フランクフルト協会、香港協会、釜山協会、マニラ協会、北投協会です。またみどり会(裏千家学園茶道専門学校外国人研修コース)の方にも参加頂いております。海外から届くお茶杓の銘は外国語なので新鮮ですね。
国内外を巻き込んだプロジェクトになっております。
NC2016を終えた後、この茶杓を使って青年部茶会や呈茶を行って下さい。
東北を思い震災復興の花が全国で咲くことを期待しております。
また、交換された方とのご縁も大切にしてください。もしかしたら、海外の方のお茶杓が手元に渡るかもしれません。素敵な出会いです。
小川愛一郎




三木全国委員補のご指導のもと、茶杓削りを行いました。
茶杓の作り方の冊子をご用意していただき、それを見ながら茶杓を削りはじめました。最初にお手本を見せていただきましたが、とても同じようには削れず、恐る恐る刃を入れました。用心しすぎてある程度の細さになるまでとても時間がかかりました。いよいよ櫂先に進み緊張が増す中、ナイフを持つ手が震えました。そして一つ一つ確認しながら仕上がりに近づいていきました。
昨年の11月、小雨の降る中、三木全国委員補の選んだ真竹を切り、竹林から運び出し、枝を切り、縄で束ねた120本の竹。水抜きの期間を経て油抜きをし、ようやく茶杓の姿になりました。
茶杓交換プロジェクト「竹取物語」の全工程に参加させていただき、青々としていた竹が小さな茶杓になっていく過程を見ることができ、目の前の茶杓が愛おしくて仕方ありません。この茶杓を手にした方には是非可愛がっていただきたいです。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。最後の工程、心をこめて切止めを入れたいと思います。
櫻井雅子




近畿第一ブロックのNC2016inいわきの参加者と一緒に、小川全国委員長、青山副委員長、福井副委員長と、京都の三木全国委員補の三木竹材店にて、竹の荒曲げと茶杓削りを体験しました。三木全国委員補より、茶杓削りについて丁寧に指導していただき、それぞれの気持ちを込めたお茶杓が出来上がりました。小川全国委員長より、今回の竹取物語プロジェクトでいわきの竹を使った茶杓の交換を通しての交流にかける想いを伺い、三木全国委員補より作った茶杓に銘を考えるのは大変でも、その茶杓を使う方を想って考えることの楽しさを教えていただきました。 いよいよNC2016inいわきまでひと月と少しとなりました。今日出来た茶杓の銘を考えながら、いわきでの出会いを楽しみにしていきます。
本田さやか




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