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第22回裏千家ジュニア指導員養成講座


  5月23日から25日までの3日間、三重県伊勢市の財団法人修養団・伊勢青少年研修センターにおいて第22回裏千家ジュニア指導員養成講座を開催、全国から青年部会員67名(第21期L・T出向員30名を含む)が受講しました。


(財)修養団・伊勢青少年研修センター


  淡交会青年部では、社会教育活動の一環の中で、こどもたちへのアプローチ事業として、茶道を通じて思いやりの心やマナーを伝え、健全育成に寄与する事業に取り組んでいます。本講座は、その指導者を養成することを目的に2泊3日の日程で隔年開催しているものですが、今回はこれまでのキャンプやレクリエーションの指導法など野外活動を中心としたプログラムに加え、マナー教室や心の教育を主眼としたプログラムも多数組み込みました。


【講師陣】 中山靖雄氏 ((財)修養団相談役・淡交会定期巡回講師)
淺沼宗博氏 (淡交会参事・東海地区委員長)
竹内琥衆氏 (京都キャンプ協会副会長)
丹羽俊和氏 (佛教大学非常勤講師(レクリエーション・幼児体育担当)
森下克徳氏 (京都キャンプ協会運営委員)





5月23日(金)


那須理事による挨拶 武田所長による挨拶


  午後2時より開講式が行われ、那須延明淡交会理事並びに武田数宏研修センター所長による挨拶と本事業の趣旨説明、その後「淡交会青年部について」と題しての講義が行われました。

  会場を大講堂に移して、財団法人修養団相談役の中山講師の講義。受講者は中山講師の人間味あふれる人柄に触れ、また、次々と繰り広げられる笑いあり涙ありの中山節に大いに感銘を受けました。


中山講師による講義 熱心に聞き入る受講者


  野外で行われた丹羽講師による「楽しい雰囲気作り」に関する講義では、次々とペアを変えながら握手やじゃんけんを使う手軽なゲームで盛り上がると、初対面で緊張気味だった受講者も一気に打ち解け、アイスブレーキング(緊張した心を解きほぐすこと)やコミュニケーションスキルの大切さを、身をもって学びました。
  夕食後の「キャンプファイヤー」実習では、薪の組み方から火を囲んで楽しむゲームや歌、そして火の始末方法まで、豊かな経験に裏打ちされた竹内・丹羽・森下各講師の細やかな指導を受けました。


「楽しい雰囲気作り」実習 丹羽講師による旗のたたみ方の指導


キャンプファイヤーを囲んで





5月24日(土)


  午前6時に起床、7時より矢野憲一氏(元神宮禰宜・五十鈴塾塾長)の案内で神宮(内宮)を特別参拝しました。
  また、内宮の鳥居前町として発達してきた「おはらい町」にあるNPO法人五十鈴塾の左王舎にて、東海ブロック(松野裕ブロック長)による呈茶席が設けられ、受講者は心のこもった一碗を喫し地元ブロックのあたたかなもてなしを受けました。


伊勢神宮参拝 東海ブロックによる呈茶席


  センターに戻り、淺沼講師による「マナー教室指導法」では、講師自身の経験豊富な指導者としての観点から講義。茶人の逸話に始まり点前の語源や子供たちからの素朴な疑問に答えるための知識、指導する立場として相手と信頼関係を作ること、「教えきる」ことの大切さを語られ、受講者はメモをとりながら熱心に聞き入りました。


淺沼講師による講義


  午後からは、野外ゲームや野外料理(寒天デザート3種)の実習。夕食をはさんで、レクリエーションの指導法に関する講義や危険予知トレーニングが行われました。


ネイチャービンゴ
(指定された石や木の枝と同じ色・形の物を
自然の中から探すビンゴゲーム)
寒天デザート作り


森下講師による危険予知トレーニング


  すべての講義終了後、昼間作った寒天デザート使ってL・T出向員による呈茶席が設けられました。


出来上がったお菓子を取り分けます L・T出向員による呈茶





5月25日(日)


  最終日は、簡易救急法と戸外での安全管理の実際に関する講義から。その後、総括・質疑応答を経て3日間の講義スケジュールはすべて終了しました。


竹内講師による木を使った簡易救急法 ロープワーク


  閉講式では、那須理事より受講者を代表して岡田賢氏(全国委員補・群馬県支部群馬中央青年部)に修了証が授与されました。


修了証の授与


  研修を終えた受講者には、それぞれ地元のブロック・青年部が取り組む事業での活躍が期待されます。


1班 2班 3班


4班 5班


6班 7班 8班


9班 10班