裏千家学園「体験入学」


  6月29日(土)、裏千家学園茶道専門学校(学校長:千 宗室家元)では、来年度の入学志望者を対象とした「体験入学」を初めて開催、全国各地から参加の16名に加え保護者6名が傍聴参加しました。
  学園生活を“広く浅く”知っていただくため、プログラムには裏千家学園講師による講義や今日庵業躰部による実技指導のほか、在校生との交流や入学相談、学生寮の見学が組まれ、参加者には学園生活の一端を知るよい機会となりました。


開校式(関根教頭挨拶)


  午前10時30分の受付から終日、在校生8名が参加者の案内・誘導や学園生活の相談を受ける係を務めました。
  1階茶室での開校式では、関根宗中裏千家学園教頭(裏千家事務総長)が挨拶。続いて2階教室において、参加者は関根教頭による「『稽古』とは」の講義、今日庵業躰部・渡邊宗拓裏千家学園講師による「抹茶の話」の講義に臨み、碾茶を石臼で挽く体験もしました。


授業体験@ 講義「『稽古』とは」(関根教頭)


授業体験A 講義「抹茶の話」(渡邊学園講師)


  昼食時間には参加者は在校生とともに学生食堂へ移動。昼食を取りながらの歓談は参加者の緊張感をほぐし、気分転換の時間ともなりました。

  午後からの授業体験B「平点前見学」では、在校生が普段のお稽古を再現し、それを参加者が見学する形で進められ、渡邊学園講師の指導に見入っていました。続いて参加者に「お辞儀・お茶のいただき方」の指導と在校生の協力により「呈茶」がなされました。


体験授業B「平点前見学」「お辞儀・お茶のいただき方」


「呈茶」


  「学園紹介」では、学内の茶室や露地、教室、厨房などを実際に見学した後、2階教室で在校生制作による学園生活の写真スライドショー上映で、日頃の授業風景のほか、水屋当番や校外での茶会、寮生活が紹介されました。

  「入学相談」では、まず参加者・保護者と在校生が扇形に座り、学園生活全般に関する質問等のフリートーク。続いて各グループから出された着物の種類と準備、許状取得、奨学金制度、就職関係の質問等について学校からまとめて説明がなされました。


「入学相談」


  閉校式では、関根教頭から参加者代表へ「参加証」と記念品が授与された後に挨拶、続いて渡邊学園講師が講評を述べ閉会しました。
  終了後の希望者を対象とした学生寮見学にも全員が参加、男子寮、女子寮に分かれて見学し全日程を終了しました。


「閉校式」(渡邊学園講師講評)


寺之内和心寮(女子寮)


  学園生活を“広く浅く”知ることで、入学後のスムーズな学生生活の一助としていただくための「体験入学」。在校生と参加者との交流を図ることもでき、入学へのよき動機づけとなることが期待されます。
  日程が合わず今回の「体験入学」に参加できなかった入学志願者からは次回開催の要望が寄せられています。