裏千家学園茶道専門学校主催
「高校生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」




  10月28日(日)、学校法人裏千家学園 裏千家学園茶道専門学校(千 宗室学校長)主催の「高校生のための裏千家茶道ビギナーズセミナー」が裏千家東京道場において開催され、首都圏・関東圏の高等学校30校から80名の生徒が受講、その引率者24名が傍聴参加しました(後援:財団法人今日庵、社団法人茶道裏千家淡交会総本部)。
  この講座は、21日(日)に開催された大学生対象の同セミナーに続くものです。
  午前9時30分からの開講式では講師紹介に続いて関根秀治裏千家学園教頭が挨拶。受講生は初めて訪問した東京道場での研修プログラムに緊張の面持ちで臨みました。




  講義@では、淡交会参事補・東京第三西支部幹事長の北見宗春氏(裏千家学園卒業生)による「茶会の楽しみ−もてなしの心、取り合わせの工夫」についての講義があり、裏千家学園生の献茶式添釜の実例を取り上げながら、趣向を通した茶会の楽しみ等が分かりやすく語られました。


北見宗春講師




  その後生憎の雨模様の中、受講生は班毎に利休御祖堂参拝・四畳半台目の茶室見学、掛物と花・花入についてのレクチャー、蹲踞柄杓の扱い、呈茶へ。初めて見聞きする内容に受講生は興味津々の様子でした。

  呈茶では、和やかな雰囲気の中、町田宗隆今日庵業躰が季節感の大切さ等を説明、点前・お運びを裏千家学園の卒業生10名が担当しました。
  受講生からは、「はじめて見るもの、知ることばかりで、とてもよい経験ができました」「知らないことがたくさんあることを知りました」との感想が聞かれました。


利休御祖堂参拝 掛物と花・花入についてのレクチャー


四畳半台目の茶室を見学 蹲踞柄杓の扱い


呈茶


  午後からの講義Aは、関根秀治(宗中)教頭が「四規・七則を学ぶ」と題して講義。
パワーポイントや印刷資料が活用され、分かりやすく語られました。


関根教頭


  続いて町田業躰による「基準点前解説(濃茶・薄茶)」が行われ、点前を山本宗知業躰が、客を裏千家学園卒業生がそれぞれ担当しました。受講生からは「濃茶・薄茶が茶事の中の一部であることを初めて知りました」「部活動では濃茶をしていないので、薄茶との違いに驚きました」との声が聞かれました。


基準点前解説


  閉講式では、最初に「参加証」の授与があり、関根教頭から受講生代表の鈴木那美さん(聖ヨゼフ学園高等学校)に手渡されました。関根教頭の挨拶、町田業躰の講評で終了しました。


参加証授与(右は代表拝受の鈴木那美さん) 町田業躰(左)による「講評」


<参加校>
青山学院高等部、学習院女子高等科、神奈川県立横浜平沼高等学校、神奈川県立横浜緑園総合高等学校、蒲田女子高等学校、埼玉県立川口高等学校、埼玉県立松山女子高等学校、作新学院高等学校、狭山ヶ丘高等学校、シュタイナー学園高等部、清真学園高等学校、西武学園文理高等学校、聖ヨゼフ学園高等学校、千葉県立大網高等学校、千葉県立犢橋高等学校、千葉県立松戸国際高等学校、筑波大学附属坂戸高等学校、東京学芸大学附属高等学校、東京成徳大学高等学校、東京都立飛鳥高等学校、東京都立大崎高等学校、東京都立立川高等学校、東邦大学付属東邦高等学校、栃木県立佐野松陽高等学校、藤岡中央高等学校、法政大学女子高等学校、明星学園高等学校、安田女子高等学校、横浜市立東高等学校、横浜市立南高等学校(50音順)