大宗匠、京都工芸繊維大学大学院生へ講義




  平成29年9月4日(月)から8日(金)まで、京都工芸繊維大学大学院専攻共通科目「京の伝統工芸−知 美 技」が開講。5日午前には、同大顧問を務める千 玄室大宗匠が、裏千家学園にて約90名の大学院生へ講義をされました。
  大宗匠は『論語』や『万葉集』など国内外の古典に触れながら「過去があるから今があり、今があることによって未来ができます。古(いにしえ)を知ることで“現在”が見えてきます」と歴史を学ぶ重要性を説きました。結びに「茶道は日本の綜合文化であると共に、人格形成の道でもあります。お茶を勉強して伝統的な事柄への理解を深めると同時に、いつでも自然体で臨んでいける心構えを作ってください」と語り、受講生は大宗匠の言葉に真剣に聞き入っていました。




  講座期間中には、茶道会館と裏千家学園にて町田宗隆 今日庵業躰による実技講習が行われました。