大宗匠、京都大学ELPにて講義




  京都大学大学院特任教授で、同大エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(ELP)の講師も務める千 玄室大宗匠が、平成29年7月1日(土)、橘会館(旧総長官舎、京都市左京区)にて講義をされました。
  ELPは同大学院総合生存学館「思修館」(学館長:寶 馨氏)が主催するエグゼクティブのための教育プログラム。受講者は産官学さまざまな組織のリーダー候補が集い、講師には日本を代表する研究者や経営者、伝統文化の継承者が招かれます。
  大宗匠は、戦時中に一碗のお茶が自身や仲間にひとときの安らぎをもたらしたことや、海外を歴訪し実践してきた茶道外交の経験に基づいて茶道の持つ普遍的な平和思想を解説。また、「茶の湯では亭主と客という立場を越えて、互いに気持ちを通わせることを大切にしてきました。茶道の修練を通じて他の人を思いやり、自身を律する心を養うことは、将来各界でリーダーシップを発揮する皆さんにとって大きな糧になるでしょう」と語り、受講者を激励されました。




  昼食懇親会に続いて、午後からは薄茶点前のデモンストレーションが行われ、倉斗宗覚 今日庵業躰(同大学院講師)が解説。その後、受講者に一碗が呈されました。