千 玄室大宗匠 立命館大学にて講義
―夏期集中科目「茶道文化演習(L)」開講―




  平成27年8月31日(月)から9月4日(金)までの5日間、立命館大学の夏期集中科目「茶道文化演習(L)」が開講され、3日(木)午前、同大学の客員教授を務める千 玄室大宗匠が「茶の文化」と題して衣笠キャンパス(京都市北区)において特別公開講義を行いました。
  大宗匠は「和敬清寂」に込められた茶道の精神を解説し、「茶の湯の点前作法は相手を思いやる心の実践です。誰にでも自身の中に豊かな実りをつける田畑のような素質があるのですから、皆さんにはお茶の勉強を通じてその田畑を耕して欲しい。そして他人を見て羨んだり妬むのではなく、相手に対して自分は何ができるかを考えられる人間になっていただきたい」と語りかけました。
  特別公開講義は受講生45名のほか一般学生も聴講し、大宗匠の言葉に熱心に耳を傾けました。




  期間中には裏千家学園を主会場に、筒井紘一 茶道資料館副館長と橘 倫子 茶道資料館学芸主任による講義、町田宗隆 今日庵業躰の実技講習なども行われました。