千 万紀子様、第67回日米学生会議にて講義




  平成27年8月15日(土)、第67回日米学生会議参加者31名(日本側学生16名、米国側学生14名、他1名)が裏千家を訪問。千 万紀子様が平成茶室において茶道に関する講義と茶道デモンストレーションの解説をされました。

  日米学生会議は1934年に発足した日本初の国際的な学生交流団体で、米国の対日感情の改善、日米相互の信頼回復を目指し、日本と米国で毎年交互に会議を開催して両国から参加する同数の学生が約1か月にわたって共同生活を送りながら様々な議論や活動を行っています。平成23年と平成25年にも同会議参加者は裏千家を訪れました。

  午後1時、平成茶室二階「看月の間」にて万紀子様による茶道に関する英語講義でプログラムが開始。万紀子様は茶の湯の歴史とその精神について、また裏千家の歴史について英語で語られました。初めて茶道に触れる学生達は万紀子様の丁寧な解説に熱心に耳を傾けました。




  続いて平成茶室一階「聴風の間」において薄茶点前のデモンストレーションを実施。万紀子様は引き続き解説をされました。点前手続きのみならず、床のしつらえや互いに声を掛け合うことの意味、茶道で使われる様々な道具について、また菓子や着物、茶室についての解説もあり、参加者は万紀子様の分かりやすい解説に興味深く聞き入りました。




  その後、宗家拝観に続き山本宗知 今日庵業躰の解説のもと「聴風の間」にて呈茶が行われ、学生達は心尽くしの一碗を味わいました。同日はみどり会(裏千家学園茶道専門学校外国人研修コース)修了生も運び出しを手伝い、国際色豊かな中で様々な質問が出されました。その後参加者は茶臼での挽茶体験を行い、充実したプログラムは終了しました。