千 玄室大宗匠 池坊短期大学にて講義
―夏期集中講義開講―




  9月9日(月)、千 玄室大宗匠は池坊短期大学の洗心館「こころホール」において「茶の心とは」と題して講義をされました。この講義は同大学が「大学コンソーシアム京都」の単位互換制度提供科目として開催している夏期集中講義「日本文化における花・茶・香」として行われたものです。
  「大学コンソーシアム京都」は、地域社会及び産業界との協力による大学教育改善のための調査研究、情報発信・交流、社会人教育に関する企画調整事業等を行い、これらを通じて大学と地域社会及び産業界の連携を強めるとともに大学相互の結びつきを深め、教育研究のさらなる向上とその成果の地域社会・産業界への還元を図ることを目的として1998年に設立された財団法人で、京都地域を中心に大学・短期大学など55団体が加盟しています。
  大宗匠は、「利休居士は一碗のお茶を皆に平等に差し上げ、他人とのつながり、“和”を大切にされました。お茶の世界は精神的な幸せを教えます。茶道の稽古では丁重な振る舞いや“かた”を学びますが、それを繰り返すことによって“かたち”となり、お茶と語りあうことができるのです」と語られ、100名の受講者は熱心に聴き入りました。
  大宗匠の講義の後は、、庄司宗健 今日庵業躰による盆略点前の解説が行われ、同大学において正課の茶道講座を受講している学生4名が亭主・半東・客を務めました。