千 玄室大宗匠
京都工芸繊維大学の学生に講義




  9月6日から8日までの3日間、裏千家学園、茶道会館において京都工芸繊維大学の人間教養科目「京の伝統工芸−技と美−」が開講されました。8日午前には、同大学の学長特別顧問を務める
千 玄室大宗匠が講義され、35名の学生が受講しました。




  大宗匠は講義の中で「イギリスや中国など様々な国にお茶がありますが、日本は茶道という伝統的な文化をつくりあげてきました。茶道では多くの伝統工芸品が道具として使われています。皆さんにはこれらを一つ一つ手にとって拝見することで、こうした伝統芸術に直に触れていただきたいと思います」と語りかけられました。
  さらに、学生からの質問にも答えられ、最後に「世界中どこに行っても一碗のお茶が受け入れられています。皆さんも是非、たくさんの人にお茶を点ててあげてください」と講義を締めくくられました。




  期間中には、筒井紘一今日庵文庫長による講義、町田宗隆業躰による実技講習も行われました。