滋賀県接遇指導者研究会


  8月29日(水)滋賀県大津市のピアザ淡海において、滋賀県市町村職員研修センターが主催する接遇指導者研究会が開催されました。
  この研修は滋賀県内各自治体の接遇講師担当者が公務における接遇の応用力、実践的な対応能力を習得するために毎年開講されているもので、今回は日本の心・もてなしの心を茶道から学びたいとのことで、裏千家に協力要請が寄せられ、開催の運びとなりました。




  裏千家では、この事業の趣旨・目的に照らし、講師として京都 炭屋旅館の女将堀部寛子氏を派遣しました。
堀部講師の「もてなしの心、今にいかす」と題する講話では、茶趣ある宿として知られる炭屋旅館での接遇の際の心遣い、また今日庵老分 故堀部公允氏から受け継がれた茶の心やもてなしの心・和の心をどのように生かしているかについてなど、やわらかい語り口で受講者に語りかけられました。



  続いて、受講者は茶道デモンストレーションを見学。講師より席入りの仕方、お茶のいただき方などの解説が行われ、茶席における基本所作とそのひとつひとつに込められたもてなしの心を学びました。




  最後に、演習として受講者は、接遇所作の基本となるお辞儀の仕方、立ち方・座り方、襖の開け方閉め方、また、抹茶の点て方・お茶のいただき方を体験しました。
  参加した受講者からは「日本人として和の心を改めて大切にしていきたいと感じた」、「今日学んだ所作のひとつひとつに意味のあるという茶の心を、これからの接遇に活かしていきたい」などの感想がありました。
  また、主催者側からも受講者の好評な反応をみて「もてなしの心・茶の心」を学ぶ良い機会としてこの研修を継続していきたいという声も出ていました。