宗家集中講義
大宗匠が京都工芸繊維大学の学生に講義




  千 玄室大宗匠は、9月19日、京都工芸繊維大学の学生、留学生らに特別講義を行われました。
  大宗匠は今年、京都工繊大・伝統みらい研究センターの特任教授に就任されています。同大では、「日本の伝統文化が語れる創造性豊かな技術者の養成」をめざして、本年度に新しく人間教養科目「京の伝統工芸―技と美」を開設。9月19〜21日、宗家において集中講義が行われたものです。




  大宗匠は、19日1講時目を担当され、利休居士が唱えられた「和敬清寂」の意味を解説。一碗を介してお互いに敬い合い和み合うことが茶道の基本であることを強調、「茶道の“道”は自分の心を磨くということ。道を究めることで自らの人間性を確立することができるのです」と語りかけられました。
  さらに、質疑応答にも答えられ、最後に「海外でいろいろな方にお茶を差し上げてきた。生活は恵まれなくても助け合う優しい気持ちなど、こちらが教えてもらうことも多い。諸君も海外に出て頑張ってほしい」と、学生たちに向けてエールを送られました。


質疑応答に応じられる大宗匠