一般社団法人 茶道裏千家淡交会
令和元年度 全国役員懇話会


  全国役員懇話会は、宗家を中心に全国各支部の役員が親睦を深め、淡交会のあり方や役割を確認し情報を共有する機会として開催しています。

  令和元年11月26日(火)、リーガロイヤルホテル京都において、全国から理事・監事、参事・参事補・特別参事をはじめ地区長・名誉地区長、正副支部長、正副幹事長、今日庵役員など約450名が出席されました。




  冒頭、千 玄室大宗匠から、令和という新しい時代を迎えたことへの慶びの言葉が述べられました。




  千 宗室家元からは、明年10月に千 敬史副理事長が若宗匠の格式宣誓をされる旨の報告があり、それに伴う献茶式や披露茶会についても触れられました。また、明年5月に青年部設立70周年を記念して 第16回全国大会を開催することや、6月には今日庵の修復工事が完了するとの報告がありました。
  続いて、千 敬史副理事長から、若宗匠格式宣誓についての挨拶が述べられました。


千 敬史副理事長


【諸報告】
  続いて、野口耕一専務理事から宗家・総本部報告、懇話会前に行われた第31回理事会・参事会合同会議の報告がありました。

【表彰式】
(1)第17回 茶道文化賞・茶道文化貢献賞
  千 容子理事長から第17回茶道文化賞と茶道文化貢献賞の選考経過と授賞理由の報告があり、千 宗室会長から表彰状・楯、千 玄室大宗匠から副賞が贈られました。

《茶道文化賞》
◇学校法人片山学園 倉敷翠松高等学校
昭和45年、全国に先駆けて茶道教育を全校正課として導入し、今年茶道教育50周年を迎えた。その間多くの生徒に教育の一環として茶道精神を伝え、次世代への継承に貢献してきた。全国の学校茶道の模範となってきた功績が高く評価された。

《茶道文化貢献賞》
◇大橋宗乃氏(料亭「大橋茶寮」当主・淡交会東京第五東支部参与・名誉師範)
裏千家茶道を60年以上続けられ、その間に多くの茶事・茶会を催し、多くの社中を育成する一方、茶室建築の継承にも尽力するなど、茶道の普及・発展に大きく貢献した。

◇ロザリーン・マクヴィティ(宗洲)氏(元淡交会シドニー協会会長・名誉師範)
オセアニア地域最初の裏千家支部として発会したシドニー支部(現協会)の会長を発会時より31年間務め、シドニーのみならずオーストラリア各関係機関との橋渡し役となり、オーストラリアにおける茶道の普及・発展の礎を築いた。

《茶道文化賞》
倉敷翠松高等学校 校長 戸川 英雄氏
(後ろは理事長の片山 泰行氏)


《茶道文化貢献賞》
大橋 宗乃氏 ロザリーン・マクヴィティ(宗洲)氏
(後ろはご子息のジュリアン・マクヴィティ氏)


(2)平成30年度 優秀支部・優良支部表彰
  長谷川義翁常任理事から平成30年度優秀支部並びに優良支部表彰の選考経過の説明と授賞支部の発表があり、千 宗室会長から授賞支部に表彰楯が授与されました。


《優秀支部表彰》
東播支部 長崎支部


《優良支部表彰》
境港支部 唐津支部


【懇親会】
  懇親会は、千 宗室会長の挨拶のあと、松田 久 氏(淡交会理事・岡山支部副支部長)の乾杯で開宴し、和やかな懇親会となりました。



松田理事による乾杯発声