2003年度裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)の総会が千 容子家元夫人の臨席を得て、12月6日に京都市東山区のウエスティン都ホテル京都にて開催され、全国より90人が集いました。 UIAは国際茶道文化交流を担う人材の育成を目的として、過去の茶道国際セミナーの受講者を中心に組織され、国内だけでなく海外も含めて487名を数える会員組織。 席上、容子家元夫人からは、立ち止まって組織のあり方を見直すことも大切なことと、今後の活動の指針となる言葉と共に日頃の会員の活動を労らわれました。加藤千幸会長は、海外との交流には精神が大切であり、外国の精神界を豊かにすることが会の大きな目的の1つと挨拶。続いて関根秀治総括幹事よりUIAが裏千家海外活動の重要な位置を占めるようになった今、かつての青年部がそうであったようにさらなる発展のため、全員が会員であることの実感を得られるように地方組織の立ち上げを図るなど、新年度に向けての方向が示されました。 今回の総会では来期からの新役員が紹介され、委嘱書が家元夫人から役員を代表して加藤千幸会長へ、また加藤会長から幹事代表の千葉美保子氏へそれぞれ授与されました。 |
千 容子家元夫人挨拶 | 加藤会長挨拶 | 関根総括幹事挨拶 |
千 容子家元夫人より加藤会長に委嘱書授与 | 加藤会長より幹事代表に委嘱書授与 |
新年度役員は下記の通り。
|
総会審議事項では、2002・2003年度活動報告、会計報告、監査報告、規約改定に引き続き、ホームページ開設、インターナショナルスクールへの茶道普及等をUIA全体の活動として来年度以降新たに取り組むこと、並びに来年度の研修旅行は、来年9月の裏千家淡交会中南米大会にて懸釜をすることなどを内容とする2004年度の事業計画案が満場一致で承認・可決されました。 中南米大会は、来年2004年が中南米地域への裏千家茶道布教50年にあたることから、鵬雲斎千 玄室大宗匠臨席の下、メキシコシティーで開催される淡交会世界大会。メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ペルーの淡交会各海外協会が中心となって催されますが、広く日本、北米地域の各協会からも参加が見込まれており、このような大会にUIAとして茶席を担当するのは初めての試みであり、これまで会員個人の活動が中心であったUIAが、会員相互の連携を強化し、新しい力を発揮する好機と期待されています。 |
総会に先立って役員会を開催 |
会員有志により総会参加者に呈茶 |
続いて行なわれた懇親会には裏千家で茶道研修中の海外留学生みどり会生も加わり、互いの近況を伝え合う和やかな場となりました。 |