裏千家茶道留学生「みどり会」がクリスマス茶会を開催

〜今年一年の感謝の気持ちを込めて一碗を〜




  街のあちらこちらでクリスマス・イルミネーションの灯りが見られるようになった12月16日、 みどり会留学生による恒例のクリスマス茶会が宗家茶道会館において行われました。

  「みどり会」は、裏千家学園茶道専門学校の別科外国人研修コースで学ぶ茶道留学生たちのこと。 毎年12月のこの時期にクリスマスの趣向で謝恩の気持ちを込めて行うこの茶会は、 みどり会ならではの国際色溢れる道具の取り合わせで日頃の研鑽を披露し喫客より好評を博しています。


千 宗之若宗匠学園学校長、千 容子同副校長へは今年1年の感謝の気持ちをこめての一碗を


  今回の茶会には、みどり会生14人が、お世話になっている宗家、 裏千家関係者など約120人を招待し、 「旅」 をテーマに、人生の「旅」において「茶道」という道を歩きだした留学生たちがテーマに沿った道具の 取り合わせを行いました。茶席では、旅に持ち運びできる茶箱の点前を披露。鵬雲斎家元作・銘「破草鞋」 (「すりきれた ゛わらじ"」の意。わらじが破れてしまうほど修行を積むこと)の茶杓、米国テキサス州で作られた茶箱、 象の骨で作られたネパール製の茶巾筒、そして瓶かけに使用した韓国製のすり鉢などを取り合わせ、また手作りの点心、 お菓子も可愛らしく盛りつけ。 クリスマスの雰囲気が漂う中にそれぞれのお国柄が見事なハーモニーを醸し出していました。

  午前10時からの第一席には、千 宗之若宗匠・裏千家学園学校長、千 容子同副校長が来席され、 みどり会生のもてなしぶりとともに、一足早いクリスマスを楽しまれました。


今年は「旅」をテーマに  点心も全てみどり会生の手作り
点心の入った籠はタイ製
風呂敷包みは学生作で、記念にお持ち帰り頂きました。


お世話になった裏千家関係者、みどり会卒業生、裏千家外国人同門らを招待。早朝から夕刻まで7席で100人の喫客がありました。


  現在のみどり会にはブルガリア、チェコ、エジプト、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、韓国、スイス、アメリカ 計9ヶ国より14名の留学生が茶道を学んでいます。