戻る
第68回裏千家茶道国際セミナー
  平成27年11月7日(土)、8日(日)の2日間、茶道会館および裏千家学園を会場として、第68回裏千家茶道国際セミナーが開催されました。

  同セミナーでは、英語での茶道紹介の仕方や指導方法を学ぶための実践的なカリキュラムが組まれています。昭和56年に第1回が開催されて以来、これまでに約2000名が受講しており、今回は26名が受講しました。セミナー受講生の多くは、修了後「裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)」に入会し、世界中で茶道の海外普及に貢献しています。

  開講式の後、受講生は早速英語での自己紹介を行いました。「英語でお茶のいただき方を説明できるようになりたい」、「外国人の知り合いに茶道精神を正しく伝えたい」、「海外で茶道普及に取り組みたい」等、受講生は茶道に対する思いやセミナーへの意気込みを語りました。
開講式英語での自己紹介
  セミナーは坐禅を皮切りに始まりました。禅についての講義、続いて今日庵茶室拝観および平成茶室見学と午前のカリキュラムが進みます。

海外普及活動についての講義
  午後からは、裏千家茶道の海外普及についての講義と講師による茶道プレゼンテーションが行われました。その後、受講生は3つのグループに分かれ、2日目のプレゼンテーションのためのグループディスカッションを行い、解りやすく茶道を解説するための工夫やポイントについて、受講生からの疑問に対して講師がアドバイスをしながら活発な意見交換が行われました。
グループディスカッション
  2日目は、前日からのグループディスカッションの最終打ち合わせを行い、受講生による茶道プレゼンテーション実習が行われました。プレゼンテーションは立礼と畳の両形式で、グループごとに亭主、客、解説の役割に分かれて実施されました。他グループのプレゼンテーションを見学することや質疑応答の場面なども受講生が刺激を受ける貴重な機会となったようです。
プレゼンテーション実習
  閉講式では、修了証が授与され、斎藤尚美氏(宮城支部)は受講生の代表者として英語で謝辞を述べました。
謝辞
  2日間のセミナーを終え、受講生からは「茶道デモンストレーションの方法を学ぶだけでなく、茶道の精神についても学ぶことができ、とても良い経験になりました」、「自分自身の日頃の稽古を見直す機会となりました」などの感想が寄せられました。 茶道を通じた国際交流において、受講生の更なる活躍が期待されます。