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第67回裏千家茶道国際セミナー
  平成27年6月6日(土)、7日(日)の2日間、茶道会館および裏千家学園を会場として、第67回裏千家茶道国際セミナーが開催されました。

  同セミナーでは、英語での茶道紹介の仕方や指導方法を学ぶための実践的なカリキュラムが組まれています。昭和56年に第1回が開催されて以来、これまでに約2000名が受講しており、今回は30名が受講しました。セミナー受講生の多くは、修了後「裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)」に入会し、世界中で茶道の海外普及に貢献しています。

  開講式の後、早速英語での自己紹介が始まりました。「外国人に教えられるようになりたい」、「茶の湯で使われる英単語を学びたい」、「国際交流の場で活躍したい」等、受講生は緊張しながらも目標について語りました。
開講式英語での自己紹介
  セミナーは坐禅からスタート。坐禅は禅講義を含め1時間程度行われ、受講生からは、「日常生活から気持ちを切り替えることができた」等の感想が寄せられました。坐禅の後、今日庵茶室拝観が行われました。

海外普及活動についての講義
  午後からは、裏千家茶道の海外普及についての講義に続き、講師によるプレゼンテーション、グループディスカッションが行われました。グループディスカッションでは、「茶道の奥深さを英語で説明するのが難しい」、「先生がシンプルな質問で原点を思い出させてくれた」等の声が寄せられ、茶道の精神だけでなく、道具や作法などについても、活発な意見交換が行われました。
グループディスカッション
  2日目のグループディスカッションでは、前日の内容を踏まえてより深く話し合いが行われました。プレゼンテーション実習では、午前は立礼、午後は四畳半の形式で実施され、受講生は交代で亭主・客・解説の役割を懸命に務めました。見学中の受講生も真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。その後、質疑応答の時間が設けられました。受講生は講師陣のアドバイスを受け、英語で道具や作法の説明について、より理解を深めることができました。
プレゼンテーション実習
  閉講式では、修了証授与の後、受講生の代表者が英語で謝辞を述べました。
謝辞
  二日間のセミナーを通して、開講式での緊張した様子から一転し、お互いに打ち解けたように感じられました。「貴重な経験をさせていただきました」、「素晴らしい時間でした。とても勉強になりました」という感想が多く寄せられました。受講生のこれからの活躍が期待されます。