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第62回裏千家茶道国際セミナー
  5月26日(土)、27日(日)の2日間、茶道会館および裏千家学園を会場に第62回裏千家茶道国際セミナーが開催されました。
開講式
   同セミナーは英語での茶道紹介方法の習得を目的に、実践に重点をおいたカリキュラムとなっており、1981年に第1回を開催して以来、春と秋の年2回開催しています。これまで1800名以上が受講しており、修了生の多くが受講後「裏千家インターナショナルアソシエーション(Urasenke International Association)」に入会し、茶道の海外普及に活躍しています。今回のセミナーには日本全国から定員を大きく超える応募があり、その中から29名が受講しました。
   英語での自己紹介では、受講生ひとりひとりが受講理由や抱負などを語り、茶道の魅力を海外からの友人、留学生、同僚にもっと上手く伝えたい、適切な英語の表現を学びたい、などの目的意識を持って研修に臨みました。
    その後、禅講義と坐禅、利休御祖堂参拝並びに今日庵茶室拝観、講師によるプレゼンテーション、裏千家茶道の海外普及についての講義が行われました。また、グループディスカッションで意見交換を重ね、2日目の発表に向けて準備しました。
大徳寺塔頭龍泉庵の松濤諦雲住職による禅講義・坐禅
熱心に講義を聴く受講生裏千家茶道の海外普及についての講義
グループディスカッション
   セミナー2日目は、前日からのグループディスカッションの最終打ち合わせの後、立礼と畳の両形式でグループごとに亭主、客、解説の役割を分担し、プレゼンテーション実習を行いました。
プレゼンテーション実習
   受講生は、発表の後、講師陣からアドバイス、注意点などのフィードバックを受け、また、他グループのプレゼンテーションを見学することで理解を深めました。茶道のよさを伝えたいという気持ちを原動力に、多くを吸収した2日間でした。
   閉講式では、代表者が謝辞を述べ、2日間の英語での講習を終えました。「英語はもちろん茶道についてより深く学ぶ必要があると感じました」、「今まで意識していなかった、新しい視点に気づかされました」など、修道への思いを新たに、修了証を手に宗家を後にしました。
修了証授与謝辞