第52回裏千家茶道国際セミナー
〜茶道を世界に発信する宗家講習会〜





  6月23日から25日までの3日間、茶道会館と裏千家学園を会場に第52回裏千家茶道国際セミナーが実施されました。
  同セミナーは1981年秋に始まり、以来春と秋の年2回開催している講習会で、これまでに1,700人以上が受講。修了生の多くが受講の後、「裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)」に入会し、茶道の海外普及に活躍しています。今回のセミナーでも、「日本文化の象徴である茶道を英語で外国人に伝えたい」「茶の湯を通じて海外の人たちと交流したい」「外国人にお茶を教える機会があるので、その適切な方法を知りたい」など、受講の理由は様々ながら、日本全国から25名が受講しました。

  セミナーは英語による自己紹介、そして禅講義と禅実習、利休御祖堂参拝と今日庵拝観、グループディスカッション、プレゼンテーション解説、裏千家茶道の海外活動についての講義、また、大徳寺聚光院参拝、茶室での実技などが3日間に亘り、全て英語で実施されました。プレゼンテーションの解説方法を学ぶプログラムでは、受講生が4つのグループに分かれ、講師の手本をもとに力をあわせ、それぞれが独自で解説を工夫し、実践さながらのプレゼンテーションに挑みました。


プレゼンテーション解説の実習 講習生同士での模擬Q&A


裏千家の海外活動についての講義


  受講生より「プレゼンテーション発表の打ち合わせのため、グループの仲間達と夜遅くまでホテルで打ち合わせや練習を行い大変でしたが、受講生同士の絆ができたようです」「今までとは違う視点で茶道に接することで、改めてその素晴らしさや魅力に気付きました」などの声が聞かれました。

  受講生は、裏千家の外国人茶道講師陣から英語での茶道の指導や紹介の要点を学ぶことで改めて、茶道のみならず、日本文化について再認識する中、茶道の海外普及や諸外国との文化交流へ一層の意欲を見せながら、修了証を手に宗家を後にしました。