裏千家淡交会シカゴ協会社中が宗家特別研修


  3月27日から4月2日迄、裏千家淡交会シカゴ協会社中30名が京都を訪問、宗家で茶道の特別研修を受ける他、茶道ゆかりの地を訪問するなど短い滞在ながら充実した研修を行いました。

  今回の宗家研修は、協会設立40年を記念して2000年11月に23名が訪問して以来となりますが、それまでも何度か、数年毎に訪日し協会社中が一丸となっての茶道講習を受講するなど宗家講習に大変熱心な海外協会の一つであります。今回の参加者の中には5年前にも受講した顔ぶれがちらほら見受けられました。

  27日に各自京都のホテルにチェックインしたメンバーは翌、28日の利休忌に参列、宗家三大忌の一つに参列できた感激は一入の様子でした。
  29日、30日の午前中は茶道会館で四か伝、小習の稽古に分かれ、実技講習を受けました。初日の講習開始前、千 玄室大宗匠は稽古場で参加者一人一人に激励の言葉を掛け、堅い握手をされました。協会会員は皆、感激の面持ちで、講習に向けて気持ちを新たにしていました。茶道の実技講習は2日間の午前中だけという限られた時間の中で、参加者は少しでも多くのものを吸収しようと真剣に取り組んでいました。
  実技講習の後は今日庵拝観、茶道資料館見学、大徳寺・聚光院参拝などを行い、裏千家や茶道についての歴史、知識を学びました。29日には宗家主催の歓迎夕食会が催され、関根秀冶・淡交会専務理事、木戸崇夫・総本部事務局長、町田宗隆業躰ら講師が出席。一行は和やか雰囲気の中、一時を過ごしました。

  宗家特別研修のスケジュールの後は、宇治の製茶工場の見学及び周辺の観光、奈良の茶筅村見学の他、寺院の拝観などを行いました。
  一週間ほどの滞在でしたが、多くの感激と感動、収穫を得た協会メンバーはシカゴで一層の精進をするべく、数年後の再びの来訪に思いを馳せて京都を後にしました。


宗家主催歓迎会にて、ディーン・ラファエリ会長(写真左・前列中央)らシカゴ協会一行


ラファエリ会長夫妻を中心に全員で記念写真


宇治の製茶工場を見学奈良の茶筅村で茶筅作りを見学