第8回パネルディスカッション
―東アジアの文化と平和―




  11月8日(金)、韓国・ソウル市の新羅ホテル迎賓館「ルビー・ルーム」において、第8回パネルディスカッション―東アジアの文化と平和―が開催されました。



【主 催】一般社団法人茶道裏千家淡交会

東西大学校日本研究センター

中国日本友好協会

公益財団法人日本国際連合協会
【後 援】大韓民国外交部

大韓民国文化体育観光部

在大韓民国日本国大使館

中華人民共和国駐大韓民国大使館

韓中日三国協力事務局

中国国際連合協会

韓国国際連合協会



  このパネルディスカッションは、日本・国連親善大使であり公益財団法人日本国際連合協会会長の
千 玄室大宗匠の発意により、東アジア、ひいては世界の平和と安定のため文化がいかに貢献できるかについて討論することを目的に実施されました。



第8回パネルディスカッション―東アジアの文化と平和―

司会:鄭 求宗 東西大学校日本研究センター所長
秋山幸子 日本国際連合協会事務局長
◇主催者挨拶千 玄室大宗匠
張 済国 東西大学校総長
王 秀雲 中国日本友好協会副会長
◇基調講演「韓日関係の明るい側面を見つめながら」
     孔 魯明 元外交部長官、東西大学校碩座教授
◇ゲストスピーチ道上尚史 日本国大使館公報文化院院長・公使
◇基調講演明石 康 元国連事務次長
◇特別講演「茶道と外交」
     金 容雲 元韓日文化交流会議韓国側委員長
◇意見発表とパネルディスカッション
  進行・総評鄭 求宗 東西大学校日本研究センター所長
  パネリスト「いまこそ『文温』の出番だ」
     加藤千洋 同志社大学大学院教授

「文化の力と異文化の伝播の役割」
     王 衆一 人民中国雑誌社編集長

「東アジアの文化と平和」
     文 正仁 延世大学校教授

「故郷淅江と日本の交流からみた『過去』と『未来』」
     周 瑋生 立命館大学教授
◇閉会挨拶千 玄室大宗匠



  午前9時、鄭 求宗 東西大学校日本研究センター所長と秋山幸子 日本国際連合協会事務局長の司会で開会。大宗匠、張 済国 東西大学校総長、王 秀雲 中国日本友好協会副会長による主催者挨拶に続き、別所浩郎 在大韓民国日本国特命全権大使の祝辞を道上尚史 日本国大使館公報文化院院長・公使が代読。孔 魯明 元外交部長官、東西大学校碩座教授の基調講演と続きました。

大宗匠挨拶

張 済国氏挨拶王 秀雲氏挨拶

◇祝辞
道上尚史氏

◇基調講演「韓日関係の明るい側面を見つめながら」
孔 魯明氏

  続いて道上公使によるゲストスピーチ、更に明石 康氏による基調講演、金 容雲氏による特別講演が行われました。

明石 康氏

◇特別講演「茶道と外交」
金 容雲氏

◇パネリストの方々による意見発表
加藤千洋氏王 衆一氏

文 正仁氏周 瑋生氏

 ◇パネルディスカッション
  冒頭、各パネリストによる意見発表。その後、鄭 求宗 東西大学校日本研究センター所長の進行で、東アジア地域の友好関係と相互理解の促進のために、文化が果たし得る役割について示唆に富んだ討論が行われ、参加者は研究者方の発言に熱心に聴き入りました。

進行:鄭 求宗氏


ディスカッション


  日本、韓国、中国がそれぞれの国家間で様々な難しい局面を有する昨今、参加者からは積極的な質問や発言も寄せられました。三カ国が長い歴史とそれぞれの国の風土の中で養われた文化を通じて交流するなかで、平和な世界を構築すべく努力していくことの重要性を改めて確認する大変意義深い機会となりました。





 ◇呈茶席
  前日の東アジア茶文化シンポジウムに引続き、裏千家インターナショナルアソシエーション会員が担当し、350名の参加者に一碗が呈されました。