裏千家北米地域巡回研究会開催

  2010年9月にニューヨークで開催された北米代表者会議に於いて、裏千家北米総局設立が発表されました。この北米総局の主たる活動の一つに掲げられた「茶道普及活動の促進」の一環として、2011年6月には宗家講習会の形式に則った「第1回裏千家北米講習会」が実施されました。
  2012年度には宗家より業躰講師が派遣され、各協会を巡回し茶道指導を行う「裏千家北米巡回研究会」が実施される運びとなり、5月5日(土)から20日(日)まで東部地域の5協会にて町田宗芳業躰が茶道指導を行いました。この度は、事前のアンケート調査にて研究会実施を希望した協会の内、カナダのケベック、モントリオール、米国のボストン、ミネソタ、ミシガンの5協会で開催されました。
  協会単位の研究会では、共に割稽古から始まり、様々な科目の指導があり、何処も真摯に取り組む受講生の姿が見られました。また、今回は参加人数に関わらず、北米の各出張所にて茶道指導を行っているフィーゼル、スナイダー両駐在講師、弘田駐在講師(北米総局事務長)が通訳と補佐を行い、英語を母国語とする受講生にもより深く学んでいただく環境が整えられました。受講生からは、「地元に業躰先生を迎えてこのような勉強の機会を持つことを長い間待ち望んでいた」との言葉が多く寄せられた研究会となりました。
  9月には、西部地域5協会にて同様の研究会が実施される予定です。

ケベック協会(カナダ) 出席者総数:19名
立居振舞いについての講義御園棚での指導


モントリオール協会(カナダ) 出席者総数:35名
点前指導


ボストン協会  出席者総数:31名
割稽古(帛紗捌き)点前指導


ミネソタ協会  出席者総数:25名
ミネソタ・ミュージアム・オブ・アーツにおけるデモンストレーション
(研究会も同会場で実施)


ミシガン協会 出席者総数:34名
割稽古(帛紗捌き)点前指導