東京にて「第3回東アジア茶文化シンポジウム―茶文化の造形美―」を開催
日中韓の研究者を迎えての学術会議



東京国立博物館平成館大講堂


  千 玄室大宗匠は10月12日(木)東京・上野の東京国立博物館平成館大講堂において開催された「第3回東アジア茶文化シンポジウム―茶文化の造形美―」に出席されました。
  2004年の第1回(中国・天津)、2005年の第2回(韓国・ソウル)に続いて、3回目の開催となる今回は東京藝術大学との共催で開催、「茶文化の造形美」のサブ・テーマの下、日本・中国・韓国の著名な研究者が茶道具を通して、東アジアの茶文化について多角的な観点から論じる場となりました。
  シンポジウムには王 毅・中華人民共和国駐日本国特命全権大使、羅 鍾一・大韓民国駐日本国特命全権大使から祝花が届くとともに、柳 珍恒・駐日本国大韓民国大使館韓国文化院院長が来賓として出席しました。




  午前9時半から始まったシンポジウムでは、千 玄室大宗匠が主調として茶文化シンポジウムの意義、これまでの経緯を述べられた後、沈壽官・薩摩焼宗家十五代の挨拶、平山郁夫・ユネスコ親善大使・東京藝術大学前学長の基調講演が行われました。
  午後からは各研究者による発表が行われ、東京藝術大学の研究者、淡交会関東第一・二・三地区の各支部会員、裏千家インターナショナル・アソシエーションの役員・会員等約400名が熱心に聴講しました。


沈 壽官氏 基調講演 平山郁夫氏


日本:宮田 亮平氏(東京藝術大学学長)


韓国:金 英媛女史(韓国国立中央博物館美術部長)




中国:李 一氏(中国芸術研究院研究員)


日本:樂 吉左衞門氏(樂家十五代当主)




  「第3回東アジア茶文化シンポジウム―茶文化の造形美―」

  発表者とテーマは下記の通り。

・ 千 玄室大宗匠主調
・ 沈 壽官氏ゲスト・スピーチ
・ 平山郁夫氏

基調講演

・ 宮田 亮平氏(東京藝術大学学長)
     発表1 「茶の音色・日本の音色」

・ 金 英媛女史(韓国国立中央博物館美術部長)
     発表2「韓国陶磁と高麗茶碗」

・ 李 一氏(中国芸術研究院研究員)
     発表3「中国書道の『禅を以って書に入る』と初期日本茶道の形成についての考察」

・ 樂 吉左衞門氏(樂家十五代当主)
     発表4「茶の湯の焼き物・底流する日本の感性」