「日韓友情年市民茶会」
「日韓友情年2005」記念事業の一環として




  10月27日(木)、裏千家淡交会はソウル市内の新羅ホテル迎賓館(別館)にて「日韓友情年市民茶会」を開催。今年が『日韓友情年2005』にあたることから、千 玄室大宗匠が広く韓国の市民の方々に裏千家茶道並びに日本の茶道文化を知ってほしいとの願いから主催したもので、在韓国日本国大使館、(財)日韓文化交流基金、(財)日本国際連合協会、韓国外交通商部、在韓国中華人民共和国大使館の後援を受け、500人を超える市民が日本の茶の心を体験しました。

  茶会は午前10時に第1席がスタート。折から日韓関係に隙間風が吹く中にありながらも、日韓友情年記念事業として外務省や韓国公報文化院のホームページに掲載され、早くから韓国市民の反響を呼んでいました。

  当日は金守漢氏(韓日親善協会中央会会長・元国会議長)、越智通雄氏(日韓親善協会中央会理事長)、藤山美典氏(在大韓民国日本国大使館公使・公報文化院長)他約300人の招待客の他にもホームページ等で茶会の開催を知った一般市民、当初の予定を大きく上回る500人以上の方々が来場しました。




  会場には畳を敷き純日本の設えとした裏千家ソウル出張所担当席、そして茶道具に韓国のものを中心に取り合わせた茶道裏千家淡交会プサン協会担当席と雰囲気の異なる2つの茶席を設けました。さらに席入り前の待合席では、茶道紹介のために特別に韓国語で翻訳編集されたビデオ「お茶会に招かれて」を上映、裏千家の海外普及活動の様子や茶事の流れを想定した写真パネルを鑑賞できるようにしたほか、日・韓・中の茶の葉を展示、石臼で茶の葉を挽いて抹茶を作ったり、実際に薄茶を点てる体験ができるコーナーも設け、日本の茶道の発展経過が判りやすいものとなるようにしました。

  来場者は、茶道の心、作法や道具の説明に熱心に耳を傾け、また亭主の点前には特に息をこらして見つめるなど日本の総合的な伝統文化への関心の高さが伺えました。


裏千家ソウル出張所席 淡交会プサン協会席


茶会会場の新羅ホテル迎賓館


茶事の流れをパネル展示 各国の茶の葉の展示 抹茶作りを体験


体験コーナー