9月15日

千 宗室家元講演 〜「茶の湯の文化」をテーマに〜

   千 宗室家元は、全米唯一の日本の美術品だけを展示する建物「日本館」を有するロサンゼルス郡美術館において、 北米大会の参加者とロサンゼルス市民ら600人余を前に「茶の湯の文化」というテーマで講演されました。 舞台上に設えたデモンストレーション用の茶室を例に美術館の道具鑑賞と対比させて、茶道修行の真髄について語られ、 自分たちの心と向き合う静かな時間が現代人において少なすぎると話されました。そして、隣の人と手をつなぎ、 互いに顔を見るよう聴衆に薦め、このことが簡単に出来るようになれば、平和な社会も遠くないと述べられました。 日本館内に設けられた呈茶席には一般市民450人が訪れ、茶道に対する関心の強さがうかがえました。 ロサンゼルス市民に向けての意義深い行事となりました。
ロサンゼルス市民を前に講演される家元 茶道デモンストレーション


打ち上げ夕食会

   一連の行事も終わり、15日の夕刻、ロサンゼルス市内のホテル・ニューオオタニに於いて打ち上げ夕食会がリラックスした雰囲気で始まりました。 日本からの参加者、ロバート・堀・北米大会実行委員長(裏千家淡交会ロサンゼルス協会幹事長)他実行委員会のメンバーなど200人がお互いの労をねぎらい、 名残りを惜しみ、又、再会を約束しました。最後には音楽のリズムに誘われ、全員が踊り出す楽しい夕食会となりました。 こうして裏千家茶道の歴史に残る初の海外地域大会である裏千家北米大会は無事に幕を閉じました。
踊りの輪が広がった打ち上げ夕食会