9月14日 UCLA世界聖楽祭茶道紹介行事 |
  ロサンゼルス・ダウンタウンのリトル東京に隣接する日米劇場にて、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
世界聖楽祭のオープニングとして茶道行事が行われました。UCLA世界聖楽祭はダライ・ラマの提唱により3年に1度アメリカ合衆国で行われる行事。
今回はニューヨークの同時多発テロから1年ということもあり、「平和」に焦点を当てることになり、千 宗室家元による平和祈念献茶式がオープニングを飾ることになったもの。
献茶式及び家元が練られた濃茶の一碗を各コミュニティーの代表者(「ローカル・ヒーローズ」)が分かち合う「平和の茶会」が、尺八の音色を思わせるネイティブ・アメリカンフルート、
想像力に富んだチェロの演奏、ハワイの代表的な祈りハワイアン・チャントが包み込む斬新な構成と相まって、出席者に深い感動と聖なる祈りの心を与えました。
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平和祈念の献茶をされる家元 |
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平和の茶会 |
家元の濃茶を飲み回すローカル・ヒーローズ |
記念茶会 |
  午後にはロサンゼルス市内センチュリープラザホテルを会場に記念茶会が行われ4席が懸かりました。
ロサンゼルス協会の濃茶席ではアメリカ唯一の名誉師範である松本宗静氏の解説で、家元はじめ宗家とゆかりのある道具が数多く披露されました。   サンフランシスコ協会の薄茶席では、参列者は50周年にふさわしい取り合わせを鑑賞しながら、和やかな雰囲気でお茶をそれぞれが楽しみました。   シアトル、シカゴ、サンディエゴ、アリゾナ、ポートランド和会の5協会が担当した合同立礼席のテーマは花園。 家元が蒔かれた種が芽を出し、大きく育ち、今や花が咲く時期を迎えたという設定で、部屋は鉢植えの花に溢れ、また北米の各協会の名が書かれた短冊が竹に飾られました。 地元ロサンゼルス並びに同青年部と姉妹提携を結んでいる石川県・金沢青年部の合同薄茶席はアメリカ西部がテーマで、亭主側がカウボーイ服を身に付け、 点前座は映画セットの設えの趣向で茶箱の点前を行い、喫客を喜ばせました。 |
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松本宗静名誉師範が説明役を務めた ロサンゼルス協会濃茶席 |
裏千家淡交会サンフランシスコ協会の薄茶席 |
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「砂漠での一服」をテーマにした ロサンゼルス、金沢両青年部席 |
5協会合同立礼席の道具を鑑賞される家元 |
千 宗室家元主催晩餐会 |
  センチュリープラザホテルにおいて多数の来賓を迎え千 宗室家元主催晩餐会が開催されました。
ブルーズ・クヮルテットによる50年代の懐かしい曲が流れる中、
家元と亡き家元夫人が北米を訪問された時の思い出深いスライドと元みどり会生(裏千家茶道留学生)
による感動的なスピーチが披露されました。最後に家元より提供された品々の抽選会では会場が大いに沸きました。
華やかな中にも、落着いた雰囲気の晩餐会でした。
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河野雅治在ロサンゼルス日本総領事の 乾杯で始まった晩餐会 |
京都での思い出を語るみどり会卒業生たち |