エジプトでのジャパン・フェスティバル2001への茶道使節派遣

緊張高まる中東で開催された"茶道行事"

  折しも米国のアフガニスタンへの空爆が強まり中近東での緊張がますます高まる中、在エジプト日本国大使館の要請 を受け日本紹介行事を通してエジプト国民の日本への関心と理解の向上をはかることを目的とした「ジャパン・フェスティバル 2001」行事に裏千家業躰部より金澤宗維業躰、金澤達則氏並びに、裏千家インターナショナル会員等6名が派遣され、 現地の裏千家淡交会エジプト協会員の協力を受け11月6日、7日の両日にわたり茶道紹介が行われました。

11月6日(火)
  日本大使館広報文化センターを会場に茶道に関心を持ち実際に"体験希望する人達"を対象とした講習会「茶道ワークショップ」 を実施、30名の熱心な参加者がありました。プログラムは茶道ビデオの上映、茶道の点前実演と解説を行い、 終わりに参加者全員に茶道体験をしてもらい、茶道に対する理解が深まりました。 参加者の中には、テイン・アウン ミャンマー大使、ユン・クン・オウ 韓国大使夫人、アダルベルト・ヴィオランド ボリビア大使夫人、 コナン・ヌゲサン・マルセル コートジボワール大使夫人ら各国の外交団夫人の姿が見られました。


帛紗さばきの説明を受ける参加者
この後は茶筅を振ってみました




11月7日(水)
  今回のメイン行事である茶道デモンストレーションはセミラミス・インターコンティネンタル ・ホテルのティバ・ホールを会場に約150名のゲストを迎えて開催。金澤宗維業躰による茶道の歴史・作 法・精神についての講演並びに特設舞台での点前実演と解説を行い、最後に質疑応答の時間を設けまし たが活発な質問に参加者の茶道に対する関心の高さが伺えました。
  来賓に「ジャパン・フェスティバル2001」の主催者である須藤隆也大使夫妻、エジプト側から アフメド・ファトヒ・ソルール人民議会議長夫人、アフメド・マヘル外務大臣夫人、マフムード・アブー ・ゼイド 灌漑・水資源大臣夫人、またエジプト駐在外交団からはミゲル・アンジェル・オロゾ メキシコ 大使夫妻、デュオン・ヒュン・ラプ ベトナム大使夫人、チョイジリャブ・ボルド モンゴル大使夫人、ブ ジョルン・フロード・オスターン ノルウェー大使夫人、アンドリ・ヴェセロヴスキー ウクライナ大使夫 人らが来場されました。
  鵬雲斎お家元が提唱される茶道理念「一碗からピースフルネスを」の普及につとめることができ た今回の茶道使節派遣行事は、世情が不確かな今日、とりわけ意義あるものとなりました。

                     
茶道講演・デモンストレーション
が行われた会場
解説をする金沢宗維業躰、通訳は裏千家
淡交会エジプト協会ターレック幹事長

参加者の中には須藤大使夫人他エジプト政府高官夫人、
各国大使夫人の姿が多数見られました
デモンストレーションにはエジ
プト協会会員も加わりました