第45回裏千家ハワイセミナー



  7月18日(火)から26日(水)、千 玄室大宗匠出席の下、ハワイにおいて第45回裏千家ハワイセミナーが開催。
  天江喜七郎 淡交会顧問を団長とする同門社中110名が参加しました。さらに裏千家茶道を熱心に学ぶ全国の大学、高等学校から11名の学生、生徒がセミナーに招待されました。


1972年、大宗匠(当時、家元)よりハワイ大学へ茶室「寂庵」、茶庭「清苑」が寄贈されたことを機に第1回が開催された裏千家ハワイセミナーは本年で45回目を迎え、大宗匠・ハワイ大学教授・イースト・ウエスト・センター(EWC)講師による講義、淡交会ハワイ協会やハワイ大学茶道部との交歓茶会などの恒例行事が開催されました。
また本年はヒロ協会設立45周年を祝し、ハワイ島ヒロにおいて記念行事が開催されました。

◇結団式
  18日(火)、ホノルルに到着したセミナー参加者はアウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾートに参集し結団式が行われました。
  結団式では大宗匠が歓迎のことばを述べられるとともに、天江団長から挨拶。団員は大宗匠を囲んで歓談し、セミナーに向けて互いに交流を深めました。

天江団長挨拶招待学生

◇ハワイ協会交歓茶会、交歓昼食会
  19日、日本文化センターにてハワイ協会との交歓茶会が開催されました。
星光庵に濃茶席、ラウンジルームに薄茶席がそれぞれ設けられ、参加者はハワイ協会心尽くしの一碗を楽しみました。

濃茶席薄茶席

  また、待合では大宗匠のハワイでの活動に関するDVDが流されたほか、ハワイの12か月を手作りのお菓子で表現した展示等が設けられました。



  終了後、ハワイ協会主催昼食会が開かれ、ルース・小野ハワイ協会副会長の歓迎の挨拶に続き、今回特別に参加された衆議院議員の山口 壯氏(西播磨支部副支部長)からの挨拶の後、協会会員と参加者は共にテーブルを囲んで和やかに交流しました。

小野副会長ご挨拶山口議員ご挨拶

招待学生と歓談


◇ハワイセミナー大学講義1日目
  20日、ハワイ大学において講義1日目が開催。
  大宗匠のご講義に続いて、ハワイ大学マノア校日本研究センター所長 ロニー・カーライル博士より「ハワイ大学における日本研究の過去と将来」の演題にて講義がありました。

大宗匠講義ロニー・カーライル博士

  セミナー終了後、団員はハワイ大学カフェテリアで自由に昼食を取った後、ハワイ大学茶道部、茶道部OB青年部との交歓茶会に参加。ハワイならではの趣向を楽しみました。

ハワイ大学茶道部席 於・寂庵ハワイ大学茶道部OB青年部席 於・EWC

  夕刻からはシェラトン・ワイキキ・ホテルにおいて大宗匠主催の晩餐会が開催。
  三澤 康在ホノルル日本国総領事夫妻、アラン・アラカワ マウイ郡長夫妻、ジョン・ワイヘエ元ハワイ州知事夫妻、ジョー・スーキ前ハワイ州議会議長夫妻はじめ多数の来賓、ハワイ協会会員、団員等約280名が出席しました。

三澤総領事


◇ハワイセミナー大学講義2日目
  ハワイ大学での講義2日目が開催。
この日は当代大樋長左衛門氏の講義が予定されておりましたが、諸般の事情により参加が叶わず、昨日に続き大宗匠が講義を担当されました。
なお、大樋氏には来年のハワイセミナーにて改めて講師をおつとめいただく予定です。


  その後、イースト・ウエスト・センター(EWC)所長 リチャード・ヴルステック博士より「EWCの新たな方向性について」の演題にて講義。

リチャード・ヴルステック博士

  修了式では大宗匠から修了証が団員各位に手渡されるとともに、ハワイ大学、EWCからも修了証が授与されました。



◇ヒロ協会45周年記念行事
  22日、団員は日帰りでハワイ島ヒロを訪問。
午前九時半、ヒロ大神宮において点前座に進まれた大宗匠は記念献茶式を厳修。
参列者が見守る中、一碗を捧げられました。



  終了後、ヒロハワイアンホテルにてヒロ協会主催懇親昼食会がトーマス・カウルククイJr.リリウオカラニ女王基金理事長、三澤総領事ご夫妻、ウィル・オカベハワイ郡助役ご夫妻(ハリー・キム ハワイ郡長代理)、ヴァレリー・ポインデキシターハワイ郡議会議長はじめ多くの来賓の参加のもと開催。
  大宗匠よりヒロ協会へ記念品が贈られ、節目の年を祝福されました。


  ハワイ郡からは大宗匠とヒロ協会へ感謝状が贈られました。


  昼食後、隣接するリリウオカラニガーデンに会場を移し、茶室「松浪庵」にて懇親茶会に参加。団員は美しい日本庭園とハワイの海を眺めながら一碗を楽しみました。


  また茶会に先立ち、リリウオカラニガーデンが今年で開園100周年を迎えることを記念してお茶湯の儀と植樹式が執り行われ、昼食会からの来賓に加え、リリウオカラニ女王御子孫J.M.ケアウェアヘウル・ケアホカロレ氏・カイミ・ケアホカロレ氏、カメハメハ大王1世ロイヤルオーダー騎士団 ヒロ郡 ママロホア支部 カフナ・ヌイ(会長)ジョン・キューバン氏、同じくアリイアイモク(CEO)デビッド・ヘアウクラニ氏が参加。
  大宗匠はハワイ最後の王、クイーンリリウオカラニの写真に向け一碗を捧げられました。

お茶湯の儀植樹式

  23日・24日には裏千家ハワイ出張所内の茶室「汎洋庵」にてハワイ協会による呈茶席が設けられ、和やかにセミナーの思い出を語り合いました。


  7日間コース参加者は23日に帰国。
  残る9日間コース参加者を中心に24日にブレーカーズホテルのプールサイドにてサヨナラパーティが開催されました。
大宗匠を囲み、ハワイアンミュージックやフラダンス、招待学生のパフォーマンスを楽しみながら最後の夜を満喫しました。


  また今年は恒例の福引に大宗匠筆の御色紙が供され、大いに盛り上がりました。