第44回裏千家ハワイセミナー



  7月18日(月)から25日(月)、千 玄室大宗匠出席の下、ハワイにおいて第44回裏千家ハワイセミナーが開催。
  天江喜七郎 淡交会顧問を団長とする同門社中64名が参加しました。さらに裏千家茶道を熱心に学ぶ全国の大学、高等学校から8名の学生、生徒がセミナーに招待されました。


  1972年、大宗匠(当時、家元)よりハワイ大学へ茶室「寂庵」、茶庭「清苑」が寄贈されたことを機に第1回が開催された裏千家ハワイセミナーは本年で44回目を迎え、大宗匠・ハワイ大学教授・イースト・ウエスト・センター(EWC)講師による講義、淡交会ハワイ協会やハワイ大学茶道部との交歓茶会などの恒例行事が開催されました。

◇結団式
  18日(月)、ホノルルに到着したセミナー参加者はアウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾートに参集し結団式が行われました。
  結団式では大宗匠が歓迎のことばを述べられるとともに、天江団長から挨拶。団員は大宗匠を囲んで歓談し、セミナーに向けて互いに交流を深めました。


天江団長挨拶

◇ハワイ協会交歓茶会、交歓昼食会
  19日、日本文化センターにてハワイ協会との交歓茶会が開催されました。
星光庵に濃茶席、ラウンジルームに薄茶席がそれぞれ設けられ、参加者はハワイ協会心尽くしの一碗を楽しみました。

濃茶席薄茶席


  終了後、ハワイ協会会長ジョージ・有吉元ハワイ州知事出席のもとハワイ協会主催昼 食会が開かれ、協会会員と参加者は共にテーブルを囲んで和やかに交流しました。

有吉会長ご挨拶招待学生と歓談


◇ハワイセミナー大学講義1日目
  20日、ハワイ大学において講義1日目が開催。
大宗匠のご講義に続いて、ハワイ大学アメリカ研究学科のデニス・オガワ教授から「日系人の歴史 母と息子の絆」と題した講義がありました。

大宗匠講義デニス・オガワ教授講義


  この日の講義には三澤葉子在ホノルル日本国総領事夫人はじめ多くの聴講がありました。
セミナー終了後、団員はハワイ大学カフェテリアで自由に昼食を取った後、ハワイ大学茶道部、茶道部OB青年部との交歓茶会に参加。
ハワイらしい趣向を楽しみました。

ハワイ大学茶道部席 於・寂庵ハワイ大学茶道部OB青年部席 於・EWC


  夕刻からはシェラトン・ワイキキ・ホテルにおいて大宗匠主催の晩餐会が開催。
ジーン・有吉元ハワイ州知事夫人、ドーン・アマノ・イゲ ハワイ州知事夫人、ジョン・ワイヘイ元州知事夫妻、カーク・カルドウェル ホノルル市長夫妻、トーマス・ファーゴ元太平洋艦隊総司令官、デイビット・ラスナー ハワイ大学総長、ブレイ・ブローマン ハワイ大学マノア校学長、三澤康在ホノルル日本国総領事はじめ多数の来賓、ハワイ協会会員、団員等約260名が出席しました。

三澤総領事


◇ハワイセミナー大学講義2日目
  ハワイ大学での講義2日目が開催。
  ハワイ協会会員による一二三之式のデモンストレーションと解説が行われ、続いてセミナー参加者より希望者を募り、濃茶付花月のデモンストレーションと解説が行われました。

一二三之式濃茶付花月


  その後、EWCアジア太平洋地域高等教育研究協力共同ディレクターのディーン・ニューバウアー博士が「アジア・太平洋地域における高等教育の大衆化」と題し講義。

ディーン・ニューバウアー博士


  修了式では大宗匠から修了証が団員各位に手渡されるとともに、ハワイ大学、EWCからも修了証が授与されました。



  22日・23日には汎洋庵にてハワイ協会による呈茶席が設けられました。
  23日には団員有志が協会会員と共に亭主をつとめ、一碗を通じた交流の輪が拡がりました。



  6日間コース参加者は22日に帰国。
  残る8日間コース参加者を中心に23日にブレーカーズホテルにてサヨナラパーティが開催されました。
  台風の影響でプールサイドに設置したテントの中での開催となりましたが、招待学生によるパフォーマンスもあり、参加者はより一層親睦を深めました。  また、セミナー期間中に募られた震災義援金が関根秀治淡交会副理事長に手渡されました。