第27回学校茶道担当者講習会

研究テーマ
「茶道を身近に−今、子どもたちに伝えなければならないこと−」


  5月12日(金)〜13日(土)の2日間、宗家・京都宝ケ池プリンスホテルを主会場に、第27回学校茶道担当者講習会を久方振りに単独開催。研究テーマに基づき、学校法人理事長・学校長・教職員ら70名が受講致しました。


 
【5月12日の講習プログラム】

総本部報告 木戸崇夫 淡交会常任理事

  開講式に続いて木戸崇夫淡交会常任理事の総本部報告が行われ、裏千家の学校茶道への取り組みとその歴史、学校茶道の可能性等について報告が行われました。




 
基調講演 國分正明 修養団理事長・元文部事務次官
  教育基本法の改正案では、新たな理念として「伝統・文化の尊重」、「国を愛する心の涵養」等が盛り込まれ、今後の学校教育における茶道の果たす役割の重要性について語られました。




 
事例発表T 門川大作 京都市教育委員会教育長
  京都市の推進する教育改革、そして日本の心の首都京都創生のため、子どもたちに茶道を通じて伝統文化を伝えていただきたいと語られました。




 
事例発表U 大澤和子 京都市立二条城北小学校校長
  総合的な学習の時間での茶道の採用を契機に地域の裏千家茶道教授者の協力のもと、茶道部を立ち上げた契機やその活動報告、そして茶道の充実のためには学校・家庭・地域の連携が大切と発表されました。




 
【5月13日の講習プログラム】

盆略点前と風炉薄茶点前の解説 桜庭宗宏 今日庵業躰

  受講者が点前や客を務め、和やかな雰囲気の中、桜庭宗宏今日庵業躰から点前解説が行われ、受講者が点前や客を務めました。




 
閉講式
  受講者を代表して、増田昌人琉球大学茶道部顧問が修了証書を拝受。そして藤村法子京都市教育委員会が謝辞を述べられました。
  2日間の講習会で、受講者にとって学校茶道への理解を深める機会となったことと思います。
  また、閉講式後、希望者は大徳寺聚光院利休居士墓参と拝観を行いました。