第44回学校茶道指導者研修会・第34回学校茶道担当者講習会 |
合同研修会 |
7月20日(土)から22日(月)までの3日間、宗家・京都東急ホテルを会場に開催し、淡交会各学校茶道連絡協議会の会員157名、全国の裏千家茶道採用校の教職員等26名の計183名が受講しました。 |
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7月20日(土) |
<開講式> |
午後1時30分からの開講式では、関根秀治淡交会副理事長より「受講生の皆さんには、将来の日本を背負う子供たちに綜合文化と呼ばれる茶道を通して"日本"を伝えていただきたい」と主催者を代表して挨拶がありました。 |
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<基調講演> 小川義男氏 (狭山ヶ丘高等学校校長) |
「孤独を愛する心の育成」と題し講演。教育とは子供の発達段階をわきまえなければならず、指導者が威厳を持って指導にあたることの重要性を説かれました。 また狭山ヶ丘高等学校において正課として取り入れている茶道の教育効果についても触れられ、過ぎていく時間を味わい、心を受け継ぎ、志を繋いでいくことの大切さについて講演いただきました。 |
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<事例発表T> 中村宗眞氏 (淡交会茨城支部常任幹事) |
次代を担う子供たちのために、茨城学校茶道連絡協議会と青年部が連携して取り組んでいる「若き茶人たちの集い」について、開催のきっかけや活動内容について発表がありました。 今年で27回目を迎えるこの行事は、子供たちに茶事形式の茶会を体験させたいという思いから始まったもので、学校では味わうことのできない茶道の魅力を知る良い機会になっていると話されました。 |
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<事例発表U> 新里宗幸氏 (淡交会沖縄支部副幹事長・学校茶道連絡協議会委員長) |
茶道教育の推進と新規校の開拓を目的として、沖縄支部にて行われている「学校茶道推進校制度」について発表がありました。 事業が始まった経緯やこれまでの実績が紹介され、今後は地域連携、文化交流の拠点作りも行っていきたいとの抱負も語られました。 |
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<分科会T> |
受講者は学校種ごとに9グループに分かれ、アドバイザー進行のもと分科会が行われました。初日の分科会では、受講者同士がお互いの指導する学校の状況等を語り合い、交流を深めました。 |
座長 | |
大学・短期大学・各種専門学校 | 船生宗敏氏(東日本国際大学教授) |
高等学校A | 中原宗正氏(徳島県立徳島中央高等学校昼間教頭) |
高等学校B | 名取宗康氏(千葉県立検見川高等学校教頭) |
高等学校C | 吉田宗石氏(神奈川県立七里ガ浜高等学校校長) |
中学校・高等学校(正科) | 淺沼宗博氏(皇學館大学現代日本社会学部特別招聘教授) |
中学校 | 小関洋治氏(元和歌山県教育委員会教育長・ 公益財団法人南葵育英会理事長) |
小学校A | 永野宗骼=i高知県教育委員会参事・小中学校課課長) |
小学校B | 波佐間宗清氏(下関市教育委員会教育長) |
幼稚園・保育所(園) | 染山宗江氏(淡交会参事・東京第一東支部副幹事長) |
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大学・短期大学・各種専門学校 | 高等学校A | 高等学校B |
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高等学校C | 中学校・高等学校 正科 | 中学校 |
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小学校A | 小学校B | 幼稚園・保育所(園) |
<夕食懇親会> |
木戸崇夫常任理事の挨拶に続いて、アドバイザーの淺沼宗博氏の発声で乾杯。講師の小川義男氏にも出席いただき、学校種ごとにテーブルを囲み、終始和やかな雰囲気の中、懇親を深めました。 |
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7月21日(日) |
<講義> 波佐間宗清氏 (下関市教育委員会教育長) |
「お茶の心と学校茶道〜日本の伝統・文化の教育を考える〜」と題し、講義が行われました。ご自身の茶道との出会いや魅力を端緒に、茶道指導者として学校の理解を得る努力をすること、誇りを持ち、憧れられる指導者でいることの大切さを語られました。 |
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<大徳寺聚光院利休居士墓参・金毛閣拝観> |
受講者は大徳寺に移動。利休居士墓参と金毛閣を拝観しました。 |
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<実技解説> |
裏千家学園に会場を移し、中村宗石今日庵業躰による実技解説がありました。「盆略点前」の歴史や指導する際のポイントを平易に解説。モデルは京都府立城南菱創高等学校の生徒4名が務めました。 |
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<呈茶> |
受講者は、兜門をくぐり平成茶室へ。初めて平成茶室に入る受講者も多く、ひと時暑さを忘れて、一服をいただきました。 |
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7月22日(月) |
<分科会U> |
初日に続いて学校種ごとに分科会を行いました。受講者が日頃の茶道指導における気付きや課題を語り合い、より踏み込んだ情報交換の場となりました。 |
<全体会> |
アドバイザーの永野宗骼≠フ進行で、分科会で話し合った内容を学校種ごとに代表9名が発表しました。 |
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<閉講式> |
閉講式では、千 宗室家元が挨拶に立たれ、「茶の湯は、手間をかけるものです。人と人との間を紡ぐ縁という糸は、時間をかけて縫い付けてこそ長く関係を保てる強固なものとなります。生徒と指導者の縁を紡ぐことに手間をかけていただきたい」と語りかけられました。 |
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続いて学校茶道指導者研修会の受講者を代表して新里宗幸氏(沖縄学校茶道連絡協議会委員長)、学校茶道担当者講習会の受講者を代表して中島宗亀氏(高崎市立南八幡幼稚園園長)に修了証書が授与されました。最後に植松宗実氏(長野県篠ノ井高等学校教頭)が代表して謝辞を述べ、3日間に亘る研修会を終了しました。 |
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指導者研修会代表拝受 | 担当者講習会代表拝受 |
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受講者代表謝辞 |