第41回学校茶道指導者研修会・第31回学校茶道担当者講習会 合同研修会

「茶の湯に出会う、日本に出会う」―今、茶道を通じて伝えられるもの―



  8月24日から26日までの3日間、宗家、京都東急ホテルを主会場に開催され、淡交会各支部学校茶道連絡協議会会員145名、全国の裏千家茶道採用校の学校長・茶道部顧問教員44名が受講しました。



 
【8月24日】
  午後1時より開講式が行なわれ、木戸崇夫裏千家事務局長・淡交会常任理事が主催者を代表して挨拶。続いて総本部報告がなされました。




 
基調講演 梶田叡一氏(環太平洋大学学長・中央教育審議会副会長)
   「伝統・文化の教育と<お茶>の道」と題して、新学習指導要領改訂による茶道をはじめとする伝統文化教育の重要性について講演されました。




 
意見交換会T
  意見交換会はアドバイザーの進行のもと、学校種別に9班にわかれて開催。受講者がそれぞれに抱えている悩みや疑問を解決するヒントを得る機会となりました。


1班:大学・短期大学・各種専門学校
座長:船生宗敏氏
2班:高等学校A
座長:中原宗正氏
3班:高等学校B
座長:吉田宗石氏

4班:高等学校C
座長:名取宗康氏
5班:中学校・高等学校 正科
座長:淺沼宗博氏
6班:中学校
座長:小関洋治氏

7班:小学校A
座長:波佐間宗清氏 
8班:小学校B
座長:永野宗隆氏
9班:幼稚園・保育園
座長:山本宗義氏


意見交換会終了後には夕食懇親会が催され、受講者は親睦を深めました。


【8月25日】
講義 淺沼宗博氏(皇學館大學現代日本社会学部特別招聘教授)
  「茶道指導者に求められるもの…」と題して講義が行なわれました。



 
聚光院利休居士墓参・金毛閣拝観
  受講者は大徳寺に移動し、4班にわかれて利休居士墓参と金毛閣拝観を行ないました。




 
実技解説
  裏千家学園において阿部宗正今日庵業躰による実技解説が行なわれ、割り稽古と盆略点前を教える際のポイントが解説されました。基準点前のモデルは、京都光華高等学校、京都教育大学附属高等学校茶道部の生徒が務めました。




 
利休御祖堂参拝・茶室拝観・呈茶・茶道資料館見学
  実技解説後、利休御祖堂参拝、茶室拝観、呈茶、茶道資料館見学の機会が設けられました。




 
【8月26日】
全体会議
  初日に続いて意見交換会を開催した後、永野宗隆氏の進行で行なわれ、意見交換会で話し合った内容を代表者が発表しました。

 
閉講式
  閉講式では、冒頭、千 宗室家元が「学校茶道を学んでいる学生・生徒たちは、日常生活の中にはない、何か違うものを求めているのだと思います。彼らが学んでいくなかで、思い出というお土産を持って帰ってもらえるような場を皆さんとともに作っていきたいと存じます」と挨拶されました。
  続いて、家元が学校茶道指導者研修会受講者代表の青山宗淑氏(魚津支部学校茶道連絡協議会)、学校茶道担当者講習会受講者代表の高橋泰子氏(山形つくも保育園園長)に修了証書を授与されました。最後に、受講者を代表して中川宗美氏(三重北支部学校茶道連絡協議会)が謝辞を述べ、3日間に亘って開催された研修会が終了しました。




指導者研修会代表 担当者講習会代表


受講者代表謝辞