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御輿に乗せていただく

千 宗室

  「御輿に乗る者かつぐ者、そいつに下駄をはかす者」という語があります。
  この家に生まれたことから私は御輿に乗る役をいただきました。
その御輿に乗った私をかついでくださる方。
下準備をしてくださる方。
また御輿の進む道筋で声援してくださる方。
このように大勢の皆さんが揃ってこそ、お祭り御輿は正しい道筋を辿ってきたと存じます。

  この度の紫綬褒章の「千 宗室」と書かれている名前のところに「お社中の皆さん」とのルビが打ってあるのが私には見えます。家元とお社中とは確かに立場は違います。与えられた役割、といってもよろしいでしょうか。しかし、それを掘り下げれば中身は茶人同士です。これからも皆さん方と一心同体であることを心得て研鑽して参りたいと存じます。

  尚、あらかじめ一切のお祝いをご遠慮させていただく旨を各所を通じ連絡させていただきました。冒頭から書き連ねましたような家元社中一体との私の思いからで、どうぞその辺りご理解くださいますように。殊更、鉢植えの洋花にはアレルギーがあることから、それに対しましても失礼いたしました。斯様なことからお許しいただきたく存じます。

淡交タイムス 7月号 巻頭言より