レッスン風景

ホテルニューオータニ教室(日曜日)


レッスン風景5

 暦の上では立秋を迎えた8月。まだまだ暑さが残る中でのお稽古でした。4月の頃はとても長いと思っていた初心者教室もあっという間にここまできてしまったなと感じました。

 お稽古は立礼の薄茶点前と、棚を使った薄茶点前をしました。お点前の手順などは4月に比べると覚えてきており、手順を飛ばしてしまうと自分で違和感に気付けるようになってきました。しかし、柄杓の持ち方やお点前の姿勢などに関しては忘れていたり、おざなりになっていたりするので初心者教室が終わった後も、繰り返しお稽古を続けて身につけていくものなのだなと思いました。

 9月はお茶会と許状授与式がありました。お茶会は、先生方が亭主で私達受講者をもてなす形で開催されました。4月の初め、先生方にお茶を点てていただいた時は、ただただお茶が美味しいなぁと思っていましたが、半年間のお稽古を経て先生方のお点前を拝見すると、とても綺麗でつい見入ってしまいました。また、用意された茶碗や茶道具もとても素晴らしいもので、お茶をいただく際や茶道具を拝見する際に手が震えてしまうほどでした。そのようなこともあり、また初めてのお茶会でしたので意図せず緊張してしまいましたが、先生方が茶道具にまつわるお話や今までの茶会での体験談などをとても楽しくお話してくださり、終始和やかな雰囲気でお茶会を楽しむことが出来ました。

 許状授与式では淡交会東京四東支部の幹事長が来てくださり、私達に許状を授与してくださりました。「許状というものは、ただの事務手続きではなく色々な方々の想いを経て今私達のもとにあるのです」というお話を聞き、身の引き締まる想いになりました。また4月の最初のお稽古で「関 南北東西活路通(かん なんぼくとうざいかつろにつうず)」というお軸をかけたことを例えて「皆さんは4月に茶道の門を少し開きちらっとその世界を覗きました。そして、半年かけ茶道の道に足を踏み入れたのです」というお話をして下さりました。どこにでも通ずる最初の関をこの初心者教室で通れたことをとても嬉しく思えた授与式になりました。


レッスン風景4

 7月は薄茶の平点前のお稽古を基に様々なお点前を体験することができ、12回目を迎えたお稽古では立礼で洗い茶巾をしました。
 洗い茶巾は夏のお点前ということですので、この季節しか味わうことが出来ないと思うと7月の猛暑も楽しもうという気持ちになりました。

また、立礼では半東の役も加えてお稽古をする様になりました。今までは先生方が半東の役をやってくださっていましたが、いざやってみると気を付けるポイントがいくつもあるのだなと気付きました。また、茶事の際、客との会話も半東が担うということでとても大切な役なのだなと感じました。

座敷のお稽古では葉蓋のお点前をしました。水指の蓋が葉になっていて水指を使う際に葉を折り畳んで建水に入れるのですが、折った際に葉の香りがフワッと広がり、室内にいるのにまるで外でお点前をしている気分になりました。洗い茶巾では水の音を聞いて夏を感じることが出来ましたが、まさか嗅覚を使って夏らしさを感じられるとは思っていなかったので、お点前は五感を使って楽しむことが出来るのだなと思えた経験でした。


葉蓋の次は棚を使ったお点前をしました。水指が棚の一番下に置いてあるため柄杓で水を汲む際に水指が見づらくなっているのですが、それを覗き込まずに感覚で汲むのが少々難しかったです。お稽古を続けて、覚えていこうと思いました。様々な種類の棚でお点前を経験してみたいと思いました。


レッスン風景3

 6月は運びの薄茶点前をお稽古しています。
 今年の6月は記録的な猛暑でしたが、先生が床の間にお花と掛け軸で涼を感じられる設えにしてくださったり、紫陽花の見た目のお菓子をご用意してくださったりと、暑さも楽しめる様な空間づくりをしていただきました。その中でもガラスの水指は見ているだけで涼しくなり、季節ごとに道具も変えて楽しめることも茶道の魅力かなと感じました。

 お稽古の内容ですが、ただお点前を順番通りにこなすということだけではなく、姿勢や丁寧さにも徐々に気をつけるようになってきています。例えば、柄杓を持つときの腕の角度や、柄杓から茶椀にお湯を入れる際の腕の使い方などは先生に細かくご指導いただいています。「綺麗なお点前ですよ」と仰っていただけると、とても嬉しく次も綺麗なお点前をしようという気持ちになります!

 お点前に客側とのやり取りも加わりました。お点前の手順は徐々に覚えてきていても、そこに客側とのやり取りが入るとついお菓子をすすめることを忘れてしまったり、正客は相客への声かけを忘れてしまったりします。その時も先生が手順を教えてくださいます。
 お点前の後の茶道具の拝見も練習しています。拝見のやり取りをすることで、茶道具を拝見する際の見所が分かるようになり、一見しただけでは分からないような作り手の想いや技術を知ることができるので、より茶道の世界の広がりを感じられる気がして楽しいです!


レッスン風景2

 立夏を迎え、少しずつ夏に近づいてきた5月のお稽古。お床はスイートピーと杜若の組み合わせでした。そして、お菓子は唐衣で、まだ暑さに慣れていない私にはどこか涼を感じられる日になりました。他の日にも、旬を迎える空豆のお菓子が出たり、掛け軸が「青山緑水」であったりと季節を感じられる茶室づくりがされていました。

 さて、お稽古は盆略点前をしました。基本的な流れは覚えてきているのですが、姿勢や空いている手の置き方などはまだ手順を踏むことに必死で、おざなりになってしまうこともあります。その時は先生が「もっとこうすると綺麗になりますよ」と声をかけてくださるのでそこでハッとして直すということがあります。ただし、お稽古を重ねるごとに、そうしたことに気を配れる様になっていることも同時に実感しています。
 初めはよく分からなかった動作の意味も、回を重ねるごとに「あ、次の動きに繋がるようになっているんだ」という気付きを得られることもあり、それもまた楽しいです!

 5月最後のお稽古では柄杓を使ったお点前をしました。
 盆略点前の際は、銀瓶のお湯を使いましたが、柄杓は釜のお湯や水を汲むのに使用するということです。
 実際に柄杓を使った感想ですが、思っていたよりも柄の部分が長く、入室時、建水に乗せて柄杓と蓋置を運ぶ際に落とさないようにするのが大変でした。ですが、余った水を釜に戻すポコポコという音が何とも心地よく茶道をやっているなぁという実感を持つことが出来たのも良かったと思います!
 今回のお稽古からは亭主役と客役に分かれてお点前をしました。そうすることで亭主役は自分で点てたお茶を実際に客にお出しする練習ができ、客役は主客としての振る舞い等を体験できます。今までは亭主としての振る舞いを中心にお稽古をしていましたが、客役を経験したことで「客側にもお茶を頂く際にこの様な作法があるのだなぁ」と知ることができたのが非常に楽しかったです!
 ※随時アルコール消毒を行っています。


レッスン風景1

 東京では今年初めて夏日を更新したこの日、待ちに待ったお稽古が始まりました。不安と期待を胸に教室に入ります。私を含め受講者7名の教室で、これから半年間一緒に茶道への理解を深めていけると思うと楽しみです。

 先生から、お辞儀には「真・行・草」があること、床の間の掛け軸や花の意味を教えていただきました。続いて、実際に茶室へ入るところから出るまでの一連の流れを体験しました。茶道に興味があったとはいえ実際に体験するのは初めてでしたので、慣れない動きに戸惑いつつも、先生が一つずつ教えてくださることや前の人の動きを見て何とかやり切りました。
 次に、立礼にて先生にお茶を点てていただき、客としての作法(お菓子とお茶の頂き方、亭主と連客への対応)を教わり、お菓子とお茶を楽しみました。お菓子は季節が感じられるように桜と柳をイメージしたとても綺麗なお菓子でした。こうしたおもてなしの精神に実際に触れることができ、益々茶道が好きになりました!
 帛紗捌きは一度ではとても覚えられませんでしたが、繰り返し練習することで覚えていこうと思います。
 先生は半年後に私たち受講者とお茶会を開くことを楽しみにしていらっしゃるそうです。私も半年後に皆様とお茶会をすることを密かな楽しみとして、これから稽古に励もうと思えた初日になりました。

 立礼と畳に分かれてお稽古をしました。茶道口から襖を開けてお辞儀をした瞬間、「茶道をやっている!」という実感が沸いて感動しました。
 道具の清め方には手順があり、あたふたとしてしまいましたが、先生が丁寧に何度でも教えてくださるので安心して取り組めました。その後、実際にお茶を点てましたがこちらも自分が思った通りの味を出すことは難しく、まだまだ稽古が必要だな、と感じました。


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