レッスン風景

ホテルニューオータニ教室(水曜日)


レッスン風景2

 盆略点前の稽古が始まりました。
 畳と立礼席では、同じように薄茶を点てていても雰囲気が違うように感じます。

 茶道には音による合図があります。襖を閉める時の音、柄杓を落とす時の音など、茶室には小さな音を用いてお客さんや半東さんに合図を送ります。
 このような小さな合図がその時間、空間、人に更に集中できる力となっていると感じました。

 次は新しい道具「柄杓」の登場!
 新たな道具が登場する度、頭と体の両方で覚えるのは時間がかかりますが、やはり楽しいです。
 最初に触れた時は難しく感じましたが、皆さんと一緒に稽古をしている内に徐々に慣れてきました。

 花はいつも先生が説明してくださいます。
 その中で特に記憶に残っているのは椿でした。お茶花として椿を入れる際は咲いているものではなく、つぼみの状態で入れるようです。
 その他にも、強い香りの花、西洋の花、派手な花、花びらが落ちる花などは避けるなど、お茶室を準備するには、考えることがとても多いようです。

 一輪の椿。 シンプルですが、時には花一輪がくれる強いメッセージを感じます。
 どんどん楽しくなっている茶道。次の稽古も楽しみです。


レッスン風景1

 待ちに待った初稽古の日。
 これから6ヶ月間一緒に学ぶ皆さまと先生に出会い、自己紹介では皆さまそれぞれの思いを発表しました。

 お辞儀の仕方は立っている場合と座っている場合でそれぞれ3つ「真・行・草」があるとのこと。腰を曲げる角度、時間、手の形も違います。
 帛紗の扱いは実際にやってみると姿勢を維持するだけでも容易なことではなく、何回も繰り返し練習をしました。

 先生がお軸の「和敬清寂」の意味を教えてくださった時、この4つの言葉が私の心に響きました。人に対する思いやり、配慮をしながら、自分自身の心も振り返られる時間が茶道の時間ではないかと思いました。

 お菓子も抹茶も美味しくいただきました。抹茶はお菓子を食べた後に飲むようで、昔は薬としても飲まれていたようです。
 基本的に自服ですが、お点前をする時はこのお茶をお客様に差し上げる!と思うことで気分が変わります。もっと美味しいお茶を飲んでもらいたいという心になり、相手を思う気持ちが込められました。

 お稽古の中で記憶に残った言葉があります。それは「軽いものほど重く見えるように、重いものほど軽く見えるようにする」です。例えば、帛紗は軽いけれども丁重に扱い、鉄瓶は重いけれども、お客様が見る時にその重さが伝わらないようにすることです。
 これも茶道の一つの思いやりの気持ちかなと思いました。
 稽古は集中でき、楽しくて良い時間です。まだまだ知らないことが多く、一つずつ学んでいくのが楽しみです。


レッスン風景一覧へ戻る