レッスン風景

ロイヤルパークホテル教室(金曜日)


レッスン風景6

 お稽古最終日、ここまで続けることのできた嬉しさと寂しさで今まで以上に緊張し、所作にも力が入りました。
この日の軸は、「柳緑花紅」でした。あるがまま自然のこと、自然でいましょうという意味だそうです。お点前を終え、自然体でいることの大切さ、難しさを感じることのできるお稽古でした。

 そして、軸の中の利休様に見守られながら許状を授与いただき、その後に、お濃茶をいただきました。私は初めていただいたのですが、薄茶とは色も濃度も異なっており、飲み慣れるまで少し苦戦してしまいました。

 お濃茶をいただいた後は、先生が点ててくださった薄茶とお干菓子をいただきました。お干菓子を見て「可愛い!」の声が一斉に上がりました。最後のお菓子は、いただくのがもったいないほど、上品で可愛いお菓子でした。
先生のお点前を見たのは初めてだったのですが、とても滑らかで流れるようでした。先生がお使いになられているお棗の華やかさに見惚れ、お茶杓の素材や形を伺いながらの拝見はお稽古とは違うものとなりました。

 コロナ禍で4月開講の教室が10月開講に変更となったり、緊急事態宣言が発令され、その影響で教室が中断されてしまったりと様々な困難もありましたが、先生方のご尽力とお気遣いで無事にお稽古を終えることができました。私は全くの初心者でしたが、初めて学ぶお茶は思った以上に多くのことを吸収することができ、とても楽しいものでした。これからも私のペースで継続していこうと思います。


レッスン風景5

 残るレッスンも数えるほどとなりました。教室のお花やお菓子も春めき、自然と気持ちも明るくなります。
 引き続き、薄茶棚点前を中心に学び、何度か繰り返すことで柄杓の扱いも少しずつ慣れてきたように思います。

 3月2週目、教室に飾られていたお軸は「寂静」と「夢」。先生方が3・11を思い、ご用意くださったものです。お軸で表現するのは季節の移ろいだけでないこと、招かれた方へのお心遣いであることを学ばせていただいた日でした。

 私たちのお稽古場「耕雲亭」には、躙口があります。3月最終週には、その躙口を使用したお稽古を体験しました。蹲で手を清め、躙口から茶室へ入ります。

 皆がまとまってお稽古をすることが難しかったのですが、この日は1人1人がビニール手袋をはめ、お茶会に招かれた際の所作を学びました。また、この日、先生が炭手前に使う炭を実際に組んで見せてくださいながら、初心者教室のお稽古では使うことのなかったものを細かに紹介してくださいました。
 今の面々で学べる時間も残り僅かですが、皆で楽しく、切磋琢磨しながら充実した時間にしたいと思います。


レッスン風景4

 緊急事態宣言下、教室は細心の注意を払って再開されました。年末最後の教室から2ヶ月ほど経過していたため、緊張と嬉しさの入り混じった気持ちで教室へ向かいました。
今月からは薄茶の棚点前を学びます。ブランクがある私たちに先生は、「これだけ期間が空いてしまい忘れている部分が多いのは仕方ないこと。私の声をしっかり聞いて、思い出しながら応えてくれれば良いのよ。」と厳しくも暖かく、一から教えてくださいました。先生方は、柄杓を置く角度の意味や、綺麗に見える所作など、惜しみなく教えてくださいます。私たちもそれに応えられるよう、新たに覚える所作を含め、集中してお稽古しました。

 コロナ禍で寂しい年明けとなったものの、今月からお軸やお花で春を感じる装いとなりました。ある日のお花は、マンサクと白玉椿、お軸は春を寿いでいる歌で、梅も描かれています。みかん香合もなんとも可愛らしく、普段の生活では気づくことのできない季節の移ろいに触れることができました。

 また別の日には、お軸やお菓子で節分に雛祭りと季節を感じることができ、自然と気持ちも華やぎます。

 この教室で学べる時間も残すところわずかとなって参りました。最後まで様々なことを吸収していきたいと思います。


レッスン風景3

 コロナ禍の影響を受けながらもレッスンはついに3ヶ月目となりました。毎回先生が1人1人を丁寧に見てくださいます。
初めにお菓子を美味しくいただき、2か所に分かれてお稽古開始です。

 お稽古では、自分の順番を待っている間も、お点前されている方の所作と先生のご指導を見聞きしながら学びます。先生から拝聴できる、「お菓子」「お着物」「京都」「季語」のお話など、日本の文化を改めて知ることができる機会が多くあります。
クリスマス目前のお稽古では素敵なサプライズが!先生のお着物の帯がクリスマス仕様でした!サンタさんやクリスマスツリー、トナカイなどの刺繍があしらわれ、着物に対する先入観があっという間に崩れたレッスンでもありました。

まさにお稽古の際掛けられている「喫茶去」のような雰囲気で、皆で和やかな空気の中、時に厳しい先生の激励に学びながら、日常とは異なる時間を過ごしています。
お稽古のおかげで普段よりも季節の移ろいに思いを馳せることが多くなりました。2020年のお稽古最終日はネズミをあしらった香合で年の変わり目を感じ、来年からの教室も皆元気で変わりなく集まれることを願い、今年のお稽古を終えました。


レッスン風景2

 お稽古も4回目を過ぎ、すっかり他の受講生とも顔なじみとなりました。まずはみんなでお菓子をいただき、お稽古をする準備をします。秋を表現したお菓子に自然と表情もほころびます。

 お菓子をいただいた後は密にならないよう2チームに分かれ、1人ずつ客と亭主の所作を実践で学びます。11月は盆略点前から柄杓の扱い、薄茶の運び点前を学びました。
 日常生活で柄杓を扱う機会のない私たちは大苦戦。指の動かし方、柄杓の支え方がままならず、時には指がつりそうになりながらも先生の説明を聞き逃さないよう集中して学びました。みな自然と他の方の実践を見ながら同じように手を動かし、時には覗き込み懸命に先生の説明を理解しようとしていました。

 お軸、お花、香合も先生が考えてご用意してくださり、お点前だけでない知識が少しずつ広がっていく面白さを感じています。
 先生の所作一つ一つから学ぶことが多くあります。お点前を通じ、繊細で落ち着き余裕のある状態で丁寧にお稽古を受けることが大切だと感じました。来月のお稽古では何が学べるか、今からとても楽しみです。


レッスン風景1

 コロナ禍の影響で半年ほど延びた開講日、楽しみな気持ちと緊張と併せ持ちながら教室へ向かいました。

 集まったのは総勢8名。まずは、帛紗セットの説明からでした。どんな風に使うのかもまだ知らない新品の道具1つ1つを丁寧に説明していただき、ついに始まったのだと実感しました。
 初心者の私たちは皆緊張していましたが、お辞儀の仕方、歩き方、襖の開け方、お軸や香合、お花の拝見など、先生の丁寧で朗らかな説明、知らないことばかりの内容に時間はあっという間に過ぎていました。
 初日のお稽古の最後に、初めて自分たちでお茶を点てる機会をいただきました。先生のおっしゃる通りに点てたつもりだったのですが、ダマが残ってしまいました。

 10月は、割稽古を中心にお稽古しました。コロナ禍の影響でお菓子は1人ずつ取り分けられており、適切な距離をとって座るなどの対策が取られています。

 帛紗捌きがなかなか覚えられず、先生を見ながら繰り返し練習します。先生は何度でも、私たちができるようになるまでお手本を見せて下さりながら丁寧に指導して下さり、歪ながらも形になった時は本当に嬉しいです。
 お軸は、「白珪尚可磨」。完全なものでも、さらに磨いてより高みを目指すことが大切であるとのお言葉です。まだまだ初心者ですが、継続的に学ぶことの大切さを感じました。お花も毎週違ったものを入れてくださり、週に1度のこの時間はとても豊かな気持ちとなります。

 毎回お茶と共にいただけるお菓子も上品で、教室の楽しみの1つです。

 開講日にあった緊張はすっかりなくなり、当初想像していたよりも多くのことを学べることに驚きと喜びを感じています。同じ受講生の方々と切磋琢磨しながら学べるこの教室は大変有意義な時間です。
 全20回の講義、楽しみながらも真剣に学んでいきたいと思います。


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